LiFePO4(リン酸鉄)とNMC(三元系)の違いとは?エレキ用リチウムイオンバッテリーはどっちを選ぶべき?

  • ブックマーク
  • Feedly
  • -
    コピー
LiFePO4(リン酸鉄)とNMC(三元系)バッテリーの違いを比較した図解

「LiFePO4(リン酸鉄)って最近よく聞くけど、普通のリチウムイオンバッテリーと何が違うの?」

エレキ用リチウムイオンバッテリーを探していると、

  • LiFePO4(リン酸鉄)
  • NMC(三元系)

という言葉を見かけることがあります。

正直なところ、

  • 結局どっちがいいの?
  • 少し高いLiFePO4を選ぶ意味はある?
  • バス釣りで使うならどちらがおすすめ?

このように悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

私自身もエレキ用リチウムイオンバッテリーを購入する際に調べましたが、専門用語が多く、何が違うのか非常に分かりづらいと感じました。

そこでこの記事では、できるだけ難しい言葉を使わずに、

LiFePO4(リン酸鉄)とNMC(三元系)の違い

を釣り人目線で分かりやすく解説します。

最後には、

「エレキ用なら結局どっちを選べばいいのか」

まで分かる内容になっていますので、これからリチウムイオンバッテリーの購入を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。

目次

LiFePO4(リン酸鉄)とは?

LiFePO4(リン酸鉄)とNMC(三元系)バッテリーの違いを比較した図解

LiFePO4(リン酸鉄リチウムイオンバッテリー)は、現在エレキ用バッテリーとして最も普及が進んでいるリチウムイオンバッテリーの一種です。

「リチウムイオンバッテリー」と一括りに呼ばれることが多いですが、実は内部で使われている材料にはいくつか種類があります。

その中でもLiFePO4は、正極(プラス極)にリン酸鉄を使用したバッテリーです。

名前だけ聞くと難しく感じますが、エレキ用として覚えておきたい特徴は次のとおりです。

  • 安全性が高い
  • 発火・熱暴走が起こりにくい
  • 長寿命
  • 充放電回数が非常に多い
  • 重量はやや重い
  • NMCよりエネルギー密度は低い

つまり、一言で表すと、

「安全性と耐久性を重視して設計されたリチウムイオンバッテリー」

というイメージです。

エレキ用バッテリーで採用が増えている理由

近年販売されているエレキ用リチウムイオンバッテリーの多くは、このLiFePO4を採用しています。

例えば、

  • Li Time
  • EVOTEC(エヴォテック)
  • ECO-WORTHY
  • Dakota Lithium

など、多くのメーカーがLiFePO4バッテリーをラインナップしています。

その理由は、エレキで使用する環境との相性が非常に良いためです。

エレキでは、

  • 朝から夕方まで長時間使用する
  • 何百回、何千回と充電を繰り返す
  • 真夏の炎天下で使用する
  • ボートに積みっぱなしになることもある

といった使い方をするため、安全性や耐久性がとても重要になります。

LiFePO4はこのような条件でも性能が安定しやすく、寿命も長いため、多くのアングラーから選ばれるようになりました。

「リン酸鉄だから絶対安全」というわけではない

ここで一つ誤解してはいけないことがあります。

LiFePO4は一般的なリチウムイオンバッテリーと比べて安全性が高いことは事実ですが、

「絶対に発火しない」「100%安全」という意味ではありません。

例えば、

  • 品質の低いセルが使われている
  • BMS(バッテリー管理システム)の性能が低い
  • 適合しない充電器を使用する
  • 強い衝撃や水没など想定外の使い方をする

このような条件では、LiFePO4でもトラブルが起こる可能性があります。

そのため、バッテリーを選ぶ際は「LiFePO4だから安心」と考えるのではなく、メーカーの信頼性やBMSの品質、充電器まで含めて選ぶことが大切です。

エレキ用ならLiFePO4が現在の主流

現在販売されているエレキ用リチウムイオンバッテリーを見ると、多くのメーカーがLiFePO4を採用しています。

その理由は、

  • 十分な軽さ
  • 高い安全性
  • 長寿命
  • コストパフォーマンス

この4つのバランスに優れているからです。

もちろん、後ほど紹介するNMC(三元系)にもメリットはあります。

しかし、バス釣りでエレキ用として使用するのであれば、まずLiFePO4を基準に考えておけば大きく失敗する可能性は低いでしょう。

実際にLiFePO4とNMCの両方を使って感じたこと

私は実際に、NMC(三元系)とLiFePO4(リン酸鉄)の両方を使用してきました。

結論から言うと、現在エレキ用として購入するのであれば、私はLiFePO4をおすすめします。

もちろん、NMCが悪いバッテリーというわけではありません。

数年前までは軽量で高出力というメリットがあり、エレキ用としても十分魅力的な選択肢でした。

しかし、ここ数年で状況は大きく変わってきたと感じています。

まず一番感じたのは、安心感の違いです。

リチウムイオンバッテリーは便利な反面、「発火」という言葉を耳にすると少し不安になります。

実際、ニュースでもリチウムイオンバッテリーによる火災が報道されることがありますし、SNSでは充電中のトラブルを目にすることもあります。

もちろん、その多くはバッテリー本体ではなく、粗悪な充電器や品質の低い製品が原因であるケースも少なくありません。

それでも、自宅やガレージで充電することを考えると、少しでも安全性が高いバッテリーを選びたいと思うようになりました。

LiFePO4は熱暴走が起こりにくいという特性があるため、「もしものリスク」を少しでも減らせるという安心感があります。

この安心感は、スペック表では伝わりにくい部分ですが、長く使うほど価値を感じるポイントだと思っています。

また、寿命の長さも魅力です。

エレキ用バッテリーは決して安い買い物ではありません。

だからこそ、5年、7年、10年と長く使える可能性があるのであれば、多少価格が高くても結果的にはコストパフォーマンスは高くなると考えています。

私自身、バッテリーを買い替えるたびに「次は何を買おう」と悩むより、一度しっかりしたものを購入して長く使いたいタイプなので、その考え方にもLiFePO4は合っていました。

市場はここ数年で大きく変わった

私が最初にリチウムイオンバッテリーを調べ始めた頃は、国内メーカーの製品は非常に高価でした。

一方で、海外メーカーは「安いけれど少し不安」というイメージを持っている人も多かったと思います。

しかし現在は、その状況が大きく変わっています。

中国メーカーの技術力は年々向上しており、セルの品質やBMSの性能も以前と比べて大きく進化しています。

その結果、

  • Li Time
  • ECO-WORTHY
  • Redodo
  • Power Queen

など、多くのメーカーが高品質なLiFePO4バッテリーを販売するようになりました。

価格も以前より大幅に下がり、「リチウムイオンバッテリーは高級品」という時代ではなくなりつつあります。

その一方で、私が少し気になっているのは価格競争の激化です。

最近では、同じような容量でもメーカーによって価格差が非常に大きくなっています。

そのため、「安いから」という理由だけで選ぶのは少し注意が必要だと感じています。

バッテリーは見た目だけでは品質が分かりません。

セルの品質やBMS、サポート体制、保証期間など、外からは見えない部分が製品ごとに異なります。

だからこそ私は、価格だけではなく、実績やレビュー、メーカーの信頼性まで含めて判断することが大切だと思っています。

エレキ用バッテリーは、一度購入すれば何年も付き合う道具です。

だからこそ、数千円〜1万円程度の価格差だけで判断するよりも、「安心して長く使えるか」という視点で選んだほうが、結果的に満足度は高くなるのではないでしょうか。

まとめ

LiFePO4(リン酸鉄)とNMC(三元系)は、どちらもリチウムイオンバッテリーですが、それぞれ特徴が異なります。

この記事のポイントをまとめると、次のようになります。

  • LiFePO4は安全性と長寿命に優れている
  • NMCは軽量でエネルギー密度が高い
  • エレキ用バッテリーとしてはLiFePO4が現在の主流
  • バッテリー本体だけでなく、BMSや充電器の品質も重要
  • 価格だけでなく、メーカーの実績や保証内容も確認して選ぶことが大切

数年前であれば、「軽いNMCを選ぶ」という考え方も十分ありました。

しかし現在は、LiFePO4の性能向上と価格低下が進み、多くのメーカーが採用するようになっています。

私自身も実際に使用してみて、今からエレキ用リチウムイオンバッテリーを購入するのであれば、LiFePO4を選びます。

もちろん、どのメーカーを選ぶかも非常に重要です。

安価な製品の中にも優れたものはありますが、セルやBMSの品質、保証内容、サポート体制などはメーカーによって差があります。

決して安い買い物ではありませんので、価格だけで判断するのではなく、「長く安心して使えるか」という視点で選ぶことをおすすめします。

この記事が、あなたに合ったエレキ用リチウムイオンバッテリー選びの参考になれば幸いです。

FAQ

LiFePO4とNMCではどちらが安全ですか?

一般的には、LiFePO4(リン酸鉄)の方が熱暴走を起こしにくく、安全性が高いとされています。

ただし、どちらの種類でも品質の低いセルやBMS、不適切な充電器を使用すると事故のリスクはあります。バッテリーの種類だけでなく、メーカーや品質も重要です。

エレキ用ならLiFePO4とNMCはどちらがおすすめですか?

現在であれば、LiFePO4をおすすめします。

安全性、寿命、価格のバランスが非常に良く、多くのエレキ用バッテリーメーカーでも採用されています。

LiFePO4は寒さに弱いと聞きました。本当ですか?

はい。

LiFePO4は低温環境で充電性能が低下する特性があります。

最近の製品では低温保護機能や自己加温(ヒーター)機能を搭載したモデルも増えていますので、冬場に使用する機会が多い方は、そのような機能の有無も確認すると安心です。

安いLiFePO4バッテリーを購入しても大丈夫ですか?

価格が安いことだけで品質を判断することはできません。

最近は低価格でも品質の高い製品が増えていますが、セルの品質やBMS、保証内容、サポート体制には違いがあります。

口コミや実績も参考にしながら選ぶことをおすすめします。

リチウムイオンバッテリーはどのくらい使えますか?

使用状況にもよりますが、LiFePO4は鉛バッテリーよりも大幅に長寿命です。

適切な充電・保管を行えば、長期間使用できる可能性があります。

この記事を書いた人

サカナ

関東在住。子ども二人、妻一人。隙あらばバス釣りしてます。ボート&おかっぱり。ライブスコープは使ってません(笑