涼しくなってきた今日この頃。秋になると「巻きモノ!」と凝り固まりがちですが、意外と水面が楽しい時期でもあります。
そんな時に活躍するのがバズベイト!ポッパーなどに比べ、広範囲をスピーディーに攻めることができるので、秋特有のバスが散っている状況に適しています。
昔ながらのシンプルなルアーですが、奥の深いルアー、バズベイト。
今回はこれからバズベイトを始めたい方へ向けて、基本的な使い方、注意点、投げ方、引き方、フッキング、テクニックまで一連の流れを解説いたします。
目次
バズベイトの基本的な使い方
バズベイトんぼ使い方に関しては、ズバリ「投げて巻くだけ」です!いや簡単すぎる回答で申し訳ないのですが、それ以外の使い方はありません。
投げて巻くだけ!という謳い文句のルアーは大抵、トゥイッチやフォーリング、ストップ&ゴーなど他のアクションにも対応しているのですが、バズベイトに関しては本当に巻くだけしかできない、ある意味漢気のあるルアーとだと言えます。
ごまかしがきかない分、キャストやリトリーブのコース取り、スピードといった要素が釣果に大きく反映されるルアーと言うわけです。
バズベイトの注意点(知っておきたい事前知識)
事前情報なくバズベイトを投げた方は「ん?」と思うはずです。なぜなら真っ直ぐリトリーブできないからです。
でも安心してください。不良品ではありません。
全長と比較してもかなり大きなペラが一定方向に回るため、まっすぐ進まないのです。
ペラが2枚装着されていて、それぞれが違う方向に回転するバズベイトやクラッカータイプのバズベイトは直進可能ですが、一般的なペラが1つだけのバズベイトにとってリトリーブコースが歪むのは、その仕様から考えてバスベイトの宿命と言っていいでしょう。
釣り方・使い方テクニック
まっすぐ泳がない・・と言う特性を単に欠点と考えず、発想の転換で長所にしてしまいましょう。どれくらいカーブするかを把握しておけば、他のルアーに通せないようなコースを攻略することが可能になります。
リトリーブ時はコース以外にも気にしていただきたいことがあります。それは「スピード」。
バズベイトはその「音」と「スプラッシュ」でバスのスイッチを入れ、激しいバイトを誘発するルアー、トップウォーターの中でも一番リアクション要素の強いルアーだと思ってください。
つまり、どれほどの速度でリトリーブしてるかで釣果が大きく変わると考えていいでしょう。
水温、水質等で、最適なスピードは変わってくるので、状況に応じてその都度見極める必要がありますが、個人的にはバスがギリギリ追いつけるぐらいの速さで良いと思います。
その方が、アングラー自身にもいいリズム感が生まれますしね。
もちろん早すぎれば、ミスバイトが増えてしまいますが、バズベイトという、うるさく、派手にしぶきをあげる物体が、それなりスピードで進行しているからこそ、バスにスイッチが入り激しいバイトを生み出すものだということを頭に入れて、強気な攻めの釣りを展開しましょう。
「こんなスピードでも釣れるの?」と言うことが分かる動画を見つけたので、参考までにどうぞ!
バズベイトの投げ方(キャスト)について
バズベイトの投げ方(キャスト)はスピナーベイト同様、ショートキャストで刻むように進行してくのも良いですが、レンジキープに慎重になる必要がないので、ロングキャストで広範囲を探るのも有効です。
しかし、あまり飛行姿勢が安定しないものも多いので、無理なロングキャストはストレスを感じる場合があるかも知れません。
↓下記の記事ではスピナーベイトの投げ方について書いていますので併せて参考にしてみてください。
ちなみに下記画像は私が好きで使っているバズベイト、ノリーズのボルケーノグリッパーですが、ペラが大きいためかキャストした後の空気抵抗が大きく、¥あまり飛距離が出ないだけでなく、バックラッシュの可能性が高いルアーです。
バズベイトによっては、よく飛ぶものもあれば、ボルケーノグリッパーのように飛ばない、バックラッシュしやすいものもあるため、こうしたルアーをキャストする際は、ブレーキ調整も必要となるので覚えておきてください。(ボルケーノグリッパーはすごく良いルアーなのでデメリットはあるものの仕様頻度の高いルアーです。)
バズベイトのフッキング
「音」「飛沫」がバスのスイッチを一気にオンにして、激しいバイトを誘発、激しく水面を割るバイトがアングラーを興奮させますが、そのエキサイティングなバイト故に、慌ててアワセてしまいがちですが、そうなるとバラシも多発してしまいます。
これは他のトップウォーターにも通ずることですが、バイトがあっても慌てず、魚の重みを感じてからスウィープ気味にフッキングするくらいがベストです。
それでもバラしが多いという方はトレーラーフックを装備しましょう。
スピナーベイトにトレーラーフックをつけることに関して賛否両論ある中、バズベイトにはトレーラーフックをつけるというアングラーが多いです。
これはスピナーベイトほどハードストラクチャーとコンタクトしないバズベイトにとって、トレーラーフックを装着することはメリットの方が大きいということを表しているのでしょう。
バズベイトに最適なタックル
ワイヤーベイトでありながらトップウォーター。
となるとタックルはスピナーベイトを扱う様な物が良いのか?それともトップを扱うためのタックルセッティングが良いのか?
答えは、どちらも有効です。
よりトップウォーターの側面を引き出したのであればナイロンラインを使用したり、グラスロッドを用いてバイト時の吸い込みを上げることも有効ですが、スピナーベイトを使用するタックルを併用することも可能です。
バズベイトはペンシルやポッパーと違い、ラインを水につけることのないルアーなので、トップウォーターであるにもかかわらずフロロカーボンでもストレスなく使用できるのできます。
ただ、「吸い込み」という点で考えると、ナイロンに比べ、伸びが少ないフロロはフッキング率低下の要因になってしまうかもしれないことは頭に入れておきましょう。
釣果を伸ばすためのテクニックとは?
先にバズベイトは真っ直ぐ泳がないデメリットをメリットに変えて、人とは違うリコースをリトリーブすると言う使い方・釣り方テクニックを解説しましたが、もう一つバズベイトを使用する際に習得しておきたいテクニックがあります。
それは、着水と同時にリトリーブを開始するということ!
これをするかしないかで、釣果に雲泥の差が出ると思ってもいいでしょう。
他のトップウォーターと違いシンキングであるバズベイトは、巻き始めが遅ければ遅いほどルアーは沈んでいき、水面に到達させるまでに時間と距離を要します。巻き始めが遅いと、水面に出たころにはハニースポットを通過してしまっている・・など元も子もないですよね。
下の画像のオーバーハングのように最奥=バスがいる場所のようなストラクチャーは、それより奥に投げて通過させることができないため、このテクニックが必須です。
バズベイトに限らず、リアクション要素でバスに口を使わせるルアーは着水音にバスが振り向く→その瞬間にはもうルアーが素早く動いていて、反射的にバイトというシチュエーションがかなり多いので、着水と同時に巻く技術は覚えておいて損はないはずです。
さいごに
あらゆるフィールドで活躍するのがバズベイト。
バスの活性が高い秋に練習して、他のシーズンでも通用するテクニックを身に付けてはいかがでしょうか?