海外で発売されて以来、人気を博し、日本に逆輸入されたダイワ「タトゥーラ」。
その後、日本でもスタンダードな存在となり、いくつかのモデルが発売されました。
その中でも、村上晴彦氏が監修した「タトゥーラHLC」が注目を集めました。
HLCとはハイパーロングキャストの略です。
今回は、タトゥーラHLCについて、インプレを交えながら解説していきたいと思います。
目次
「タトゥーラHLC」購入の動機とキッカケ
やはりハイパーロングキャストの文字に惹かれました。
というのも、私はもともとジリオンHLCというモデルを愛用しており、HLCと名の付くリールに親しみがあったのです。
そして、さらに調べてみると、タトゥーラHLCの開発にあたって、新たなHLCスプールが開発されたと聞き、購入に踏み切りました。
特徴
G1ジュラルミンHLCスプール
ダイワが誇るハイスペック素材「G1ジュラルミン」。
そのG1ジュラルミンを使用し開発された新たなHLCスプールです。
HLCスプールの特徴は、他のダイワのスプールに比べキャスト時の立ち上がり回転数が違いにあります。
G1ジュラルミンを使用することで、そこにシルキーなフィーリングが加わることになりました。
Tウイングシステム
クラッチをオフにすることでT字型のレベルワインダーが半回転し、横幅の広い部分が姿を現します。
このワインダーにより、キャスト時のライン抵抗が軽減され、飛距離がアップ。ピッチングもストレスなく継続できます。
リトリーブ時には、レベルワインダーは収納され、従来のレベルワインダーと同じフィーリングでリトリーブを続けることができます。
スティーズやジリオンといったフラッグシップモデルにも搭載されている機能です。
「タトゥーラHLC」私のインプレ
タトゥーラシリーズ全般に言えることですが、手に取った瞬間、コンパクトなボディ―から剛性感が体に伝わってきます。
やはり多少の重さはありますが、気にならないレベルです。
特に、ロングキャストで使用するこのリールは重さが気になりません。
HLCスプールとTウイングシステムの相性が抜群。
このためにお互い存在していたのではないかと思うほど相乗効果を生み出している。
キャスト直後のスプールの回転が飛距離を左右するHLCスプールの特性を、ラインの抵抗を軽減させるTウイングシステムが引き出しています。
旧HLCスプールのピーキーなフィーリングは緩和された気がします。
ただの遠投専用リールと違う点は、ノーマルのギア比が無いということ。
琵琶湖の浜での使用を前提とされているので、長い距離でルアー回収を行ったり、広範囲をサーチするのに最適な7.3と8.1の2つがラインナップされています。
デッドスローリトリーブ対応のクローラーベイトをよく使う私は6.3あたりが欲しかったですね。
気に入らない点
やはりギア比に6.3があっても良かったかなと思います。
同じ意見がある方で、これから購入しようか悩んでおられる方は、ノーマルギアのタトゥーラに別売りのHLCスプールを装着しても良いかもしれません。
タトゥーラHLCはこんな人におすすめのリール
こんな人は是非一度タトゥーラHLCをお試しください。
- とにかく飛距離を出したい人。
- TWSとHLCスプールの相乗効果を体験してみたい人。
- 琵琶湖の浜で釣りをする人。
- 村上晴彦ファン。
さいごに
万能タイプとは言えないものの、ユーザーにニーズにマッチすれば強い味方となるリールです。
気になる方は、店頭で一度手に取ってみてはいかがでしょう?