目次
リールをカスタムする理由
「リール単体でも十分釣りができるのに、
なんでわざわざお金をかけてリールをカスタムするの?」
リールのカスタムをしていない人からはこんな声が聞こえてきそうなので、私がリールをカスタムする理由について書いていきたいと思います。
リールをカスタムしたくなった一つ目の理由としては「見た目」です。
一番初めにリールのカスタムをしたのは、釣り場で仲良くなった人がハンドルを変えていて「かっこいいなぁ」と単純に思ったから。リールに限らず、男はカスタムが好きな生き物。例えばクルマをカスタムする、ミニ四駆をカスタムする、など見た目を変えるという楽しさがあるわけです。
そして二つ目の理由としては「性能や使い勝手の向上」です。
バス釣りをやり込むと、標準のリールでは不満やストレスを感じることが多くなってきます。
例えば
- もっと遠くへルアー飛ばしたい。
- ハンドルが短い。長い。
- ノブを自分に合ったものに変えたい。
- 感度を上げたい。
などです。
これらの不満やストレスを解消するべく、リールをカスタムし性能を上げることで、釣りがより楽しくなりますし、自分だけのリールにカスタムすることで至福の時間が手に入れられ、そしてバスを手にした時の優越感が格段に上がるのです。
バス釣り用リールのカスタムは見た目だけでなく、釣りのストレス解消してくれたり、ファイトをラクにしてくれたりと様々な効果やメリットがありますが、本日はそんなリールのカスタムについて、現在、私が行なっているカスタムとその理由について記事にしたいと思います。
19アンタレス
ベースとなるリールは19アンタレスHGです。乗せているロッドはシマノのワールドシャウラ1652で、Mクラスながら軽量のML、重量のMHまで振れる優れものロッド。
そんなロッドはティップが繊細に扱えることから軽めのルアーを投げたり操作したりしています。そのロッドの特性に合わせて軽いものを投げられる19アンタレスにナイロン12lb〜14lbを巻いて、10g前後の巻物ルアー、2.4g〜のスモラバ、10g〜のフルサイズジグまでオールマイティーにこなす仕様に。
そんな仕様に併せたカスタムハンドルがリブレのクランクフェザー95です。
ハンドルを交換する際にハンドルの長さで悩む人は多いと思いますが、私がなぜこのハンドルの長さにしたかというと「10g前後の巻物から撃物、ワームの操作性」までをオールマイティーにこなすのに最適な長さだと思ったからです。
もしこれ以上ハンドルが長い場合、例えばバイブレーションやスモールクランクなどを細かく巻くには長すぎます。短すぎない径でより早く刻むような釣りにも対応でき、かつパワフルさを求めたハンドルの長さが95mmだったのです。
▼リールカスタム表
リール | シマノ19アンタレス HG |
ハンドル | 【リブレ/LIVRE】 CRANK Feather 95(クランクフェザー 95) |
ベアリング | かっ飛びチューニングキットAIR HD【1150AIR HD&1030AIR HD】 |
18アンタレスDCMD
ベースとなるリールは18アンタレスDCMD。このリールは購入後めちゃくちゃ活躍してくれていて何本ものビッグバスを釣らせてもらっています。
乗せているロッドはツララのアヴェントゥーラ59というちょっと特殊なショートロッドですが、使い込んでいるうちに私の片腕と化しています。まぁ乗せるロッドは人それぞれだと思いますので18アンタレスDCMDの仕様を解説していきます。
このリールの主な用途はビッグベイトです。で、DCのバックラッシュしづらいメリットを生かして比較的軽いもの(私の例で行くと5インチハートテールノーシンカー、スイムジグ、スイムベイト、バイブレーション、スピナーベイト等々)を投げています。
中でも10g程度のアーキーヘッド型と呼ばれるジグにホッグ系のワームをトレーラーにした場合など、フルキャストすると風の抵抗を受けやすく飛ばないしバックラッシュしやすいのですが、DCの恩恵を受けて飛ぶしバックラッシュしません。
と、そんな感じのスタイルで釣りしてるのですが、その釣りに欠かせないのがリブレのクランクフェザー110です。
てか18アンタレスDCMDとの相性はハマりすぎてヤバイです。
ビッグベイトで仕掛ける釣り、欠けた後に魚に主導権を与えないパワフルなファイト・ランディング、ハイギアに感度の良いロングハンドルとノブでの水中の情報伝達のすごさ。
コストは上がりますがハンドル交換するメリットの方が大きいです。
▼リールカスタム表
リール | シマノ18アンタレスDCMD XG |
ハンドル | 【リブレ/LIVRE】 CRANK Feather 110 (クランクフェザーハンドル 110) |
12アンタレス
ベースとなるリールは「12アンタレスHG」。12アンタレスに関しては、以前は巻物用にローギア(ギア比 5.6)のモデルも使用していましたが、巻物をメインに扱う際はカルカッタコンクエストシリーズ一択に絞り込んだため売却し、現在はハイギア(ギア比 7.4)を一台だけ保有しています。
用途はビッグベイト等比較的大きなルアーを巻いたり、ジャークしたり、テキサスやジグを撃ったりと強い釣りメインを汎用的に行うためのリールです。
まずハンドルをリブレのクランクフェザー(110mm)にした理由については、
- S字形ビッグベイトのトゥイッチやジャークをやりやすくさせるため
- 巻きのトルクを上げるため
- バイトの瞬間の巻き合わせのため
- パワフルなファイトを行うため
- 見た目を向上させ所有感を上げるため
となります。
デカバスだけにターゲットを絞り込み、掛けたバスをスムーズに寄せるためには、パワーのあるロングハンドルに交換することは自分の中では必須項目になってます。それだけ効果がありますので検討されている方は是非!!
またスプールをノーマルから深溝に変えてありますが、これは20lb〜の太いラインをより多く巻くためです。飛距離を伸ばすため、ベアリングはかっ飛びチューニングキットZRに交換しています。
▼リール カスタム表
リール | シマノ 12アンタレスHG |
ベアリング | かっ飛びチューニングキットZR【1030ZR&1030ZR】 |
ハンドル | リブレ クランクフェザーハンドル(110mm) |
スプール | 夢屋 12アンタレス用 深溝スプール |
14カルカッタコンクエスト200 ①
ベースとなるリールは14カルカッタコンクエスト200(ローギア)です。このリールの用途は主にスイムジグの中層巻物専用機です。
中層の巻物専用機を持つ人は少ないかもしれませんが、今までの経験上「任意のレンジキープを行い、いかに違和感なく巻けるか」で釣果に差が出ることを学んだからです。
この理論を突き詰めて考えたリールのカスタム(ハンドル交換)が、カルコンのように巻き上げトルクが高いローギアのリールに、感度が良く、径の短いショートハンドルに交換することだったのです。
どうゆうことかというと、スイムジグは巻き抵抗の少ないルアーであり、スピナーベイトやチャターベイトのようにブルブル感が手に伝わりづらく、水中で何をやっているか良く分からないルアーです。
そんな巻き抵抗の少ないルアーを一定のレンジをキープさせながら泳がすには、まず感度の高いハンドルに交換すること。そして、これも私の理論ですが、ハンドルの径が短い方が、ブレることなく一定の巻きスピードを保てると考えたのです。
ローギア × 感度の高いハンドル × ショートハンドルで巻きを安定させ、精度の高いレンジキープを行うのがこのハンドルのカスタム狙いです。
しかしこのハンドルにはデメリットが一つあり、ノブが小さくパワフルなファイトには不向きです。丸型チタンのハンドルノブは集中して巻くには良いですし、巻いている時の使い勝手も購入前の不安を払拭するかのごとく良かったですが、掛けてからが少し頼りない感じですね。
▼リール カスタム表
リール | シマノ 14カルカッタコンクエスト200 |
ベアリング | かっ飛びチューニングキットAIR【1030AIR&1030AIR】 |
ハンドル | リブレ クランクハンドル(85mm) |
14カルカッタコンクエスト200 ②
こちらの14カルカッタコンクエスト200のメインの用途はビッグクローラーベイト(デカ羽根モノルアー)です。写真はナイロン20lb(GT-R ULTRA 【ウルトラ】)を巻いています。
カスタム内容に関しては、まず飛距離を伸ばすためにベアリングをかっ飛びチューニングキットに交換。
羽根モノを安定して巻くためにスタジオコンポジットのRC-SC EXプラスの108mmとロングハンドル化。ちなみに先に挙げたカルコン200ではショートハンドル化してありますが、トップウォーターである羽根モノの場合は巻き抵抗もありますし、ルアーの動きが目で見えるため気を使っていません。
むしろ掛けた後、いかにパワフルに寄せるかがキーなのでパワーのあるロングハンドル化が私の中で必須なのです。
スムーズなファイトという意味では、本当はハイギアが良いのですが、そこはカルコン愛が上回ってます。笑
ちなみにこのカスタムについてはデメリットは感じていません。
▼リール カスタム表
リール | シマノ 14カルカッタコンクエスト200 |
ベアリング | かっ飛びチューニングキットAIR【1030AIR&1030AIR】 |
ハンドル | スタジオコンポジット RC-SC EXプラス(108mm) |
14カルカッタコンクエスト100
続いて紹介するのが14カルカッタコンクエスト100です。用途はズバリ巻物!10g〜14g程度のクランクベイト、スピナーベイト、チャターベイト、シャッドテールなどを巻くためのリールです。
カルコン100に関しては、ハンドル交換などをせずにスプールをノーマルからZPIのNRCスプールに交換しています。そもそもこのスプールはブログの読者さんに教えてもらったものですが、カルコン100とのフィーリングは最高で野暮ったいノーマルスプールから格段に使用感が向上します。
デメリットとしては、
- 価格が高い
- 交換が面倒
の2点でしょう。
シマノユーザーなら分かってもらえると思いますが、MGLスプールのような感覚に変わる。そんな感じです。
カルコンを愛していて、より快適なカルコンにカスタムしたい方にはおすすめの一品です。
メーカーHPより抜粋
リールの特性を活かし、巻物系ルアーのキャスティングに性能を特化させた専用スプールと専用マグネットブレーキが完成。 キャスティングに特化させた超軽量スプールとブレーキセッティングによりバックラッシュを激減させながら飛距離をアップ。 コンクエストが更に快適になります。 また、コンバートさせたマグネットブレーキユニットは、外部ダイヤルによる細かいブレーキ調整が可能で、あらゆるルアーにアジャストできる仕様。 ミディアムスプールより若干深いミディアムプラスを新たに設定し、中重量級ルアーの理想的なキャストフィールと糸巻量を実現。 スプール溝は7g〜1ozクラスのルアーを 軸に設計し3.5号(14ポンドクラス)75m 〜80m、4号(16ポンドクラス)55m〜60mを搭載可能
▼リール カスタム表
リール | シマノ 14カルカッタコンクエスト100 |
ハンドル | リブレ クランクハンドル(85mm) |
スプール | ZPI NRC614M+ スプール |
16メタニウムMGL ①
16メタニウムMGLは、もう使用頻度高すぎ!というリール愛はそこまでないですが、使用頻度は一番高いリールです。ギア比も一番高いXGモデル。
用途は主にジグ・テキサスなどの撃ちもの、バックスライド系、ヘビキャロです。
霞水系などのマッディシャローや比較的濁っていてカバーなどの多い河川などで釣りをすることが多いのも、使用頻度の高さに繋がっていると思いますが、カスタムの恩恵を一番受けているリールでもあります。
まずは飛距離を伸ばすためにベアリングをかっ飛びチューニングキットに交換。
で、このリールで一番コストパフォーマンスの高いカスタムパーツがZPIのペンタグラムスタードラグです。なぜかというとものドラグの売りはデザイン性の向上だけでなく、メインはラインスラックを取りやすくさせるため。今の時代、オカッパリからジグやテキサスやバックスライド系でカバーを撃ってもなかなかバスは釣れません。
私の場合、ジグでもテキサスでもバックスライドでも、ハードボトムや水中の沈み物をズル引いたり、連続トゥイッチさせるなどリアクション的に使ったりすることで、プレッシャーの高い関東のオカッパリでバスを手にしているため、ラインスラックを取りやすくさせてくれるこのペンタグラムスタードラグがなくてなならない存在となっているのです。
こうした操作を行うためには、スタジオコンポジットのRC-SC EXプラスなどのゴツくて長いハンドルは少しやりずらいため、ZPIのイナーシャを組んであるのです。というかペンタグラムスタードラグを取り付ける場合、クランクしていないZPIのイナーシャなどでなければ取り付けられないというのもありますが。
一時期ハマっていたヘビキャロとも愛称は抜群!ズル引いて止める、ドリフトで流して余計なラインスラックを回収するような釣りが劇的にやりやすくなります。
スプールに関してはより多くラインを巻くために深溝スプールに交換。私は主にフロロ14lbを巻いていますが、飛距離やばいっす。バックスライド系もよく飛びますが、21g程度のシンカーを付けてヘビキャロ(三又キャロ)でぶん投げると、遥か彼方までとぶっ飛んでいきます。遥か沖のブレイク狙いなどにどうぞ。
▼リール カスタム表
リール | シマノ 16メタニウムMGL(XG) |
ベアリング | かっ飛びチューニングキットAIR |
ハンドル | ZPI イナーシャ カーボンハンドル |
ドラグ | ZPI シマノ用 ペンタグラムスタードラグ |
スプール | 夢屋 16メタニウムMGL用 深溝スプール |
16メタニウムMGL ②
もう一台のメタニウムMGLも用途的にはジグ・テキサス、バックスライドなどの撃ちものメイン。
スプールを深溝スプールに交換し、ラインは18lb〜20lbと太目を巻いて、主に近距離から中距離狙いで使用。ベアリングも交換していますので、14lbを巻いた時よりは飛距離は落ちますが、それでも結構飛びますので、対岸狙いなどもいける仕様です。
また、よりストロングな撃ち物系の釣りのため、ハンドルはスタジオコンポジットのRC-SC EXプラスの108mmとパワーのあるロングハンドルを採用しています。
タフなメタニウムにタフなハンドルを合わせることで、安心感が半端じゃないです。笑
▼リール カスタム表
リール | シマノ 16メタニウムMGL(XG) |
ベアリング | かっ飛びチューニングキットAIR |
ハンドル | スタジオコンポジット RC-SC EXプラス(108mm) |
スプール | 夢屋 16メタニウムMGL用 深溝スプール |
スティーズ SV TW
スティーズ SV TWは私が唯一使用しているダイワ製のリールです。(コチラの記事ではシマノ一筋10年の僕が、初めてダイワ製のリールであるスティーズを使ったインプレを書いていますので参考にしていただければ幸いです。)
さて本題のカスタム&チューニングに関しては、まずは飛距離アップのためにベアリングを交換。ドラグは純正のものが気に入らなかったのもありますが、ラインスラックをストレスなく回収するために交換。
ハンドルは交換していませんが、見た目を向上させるためにハンドルノブをコルクのものに交換。私の買ったノブは見た目コルクですが、コーティングが施されているモデルです。(直にコルクのものもありましたが汚れそうだったので・・)
▼リール カスタム表
リール | スティーズ SV TW |
ベアリング | かっ飛びチューニングキットZR【1030ZR&1030ZR】 |
ドラグ | ヘッジホッグスタジオ オフセットスタードラグ (ダイワ用) |
スプール | 用途により【ダイワ純正】 STEEZ SV 105 スプール レッド (浅溝スプール)に変更 |
その他 | ハンドルノブ:【ダイワ純正】 RCS Iシェイプコルク ハンドルノブ クリア HKIC</a |
おすすめのハンドルメーカー
カスタム表を作ったためなんとなく私のおすすめが分かったかと思いますが、個人的におすすめのハンドルメーカーは
- リブレ
- スタジオコンポジット
- ZPI
です。
リブレはとにかくメカニカルでデザインが特徴で、好きな人は好き。嫌いな人は嫌いかもしれません。私個人はめちゃくちゃ好きでデザイン性、機能性共におすすめできるハンドルメーカーです。
スタジオコンポジットはストロングなモデルが多く、デカバスだけに狙いを絞った、パワフルな釣りをする人におすすめ。
ZPIはレーシングデザインのものが多く、フットワークの軽い釣りから、ストロングな釣りまで幅広く対応しているイメージ。もろカーボンという感じのデザインは見た目だけでなく、感度アップにも貢献しています。
さいごに
リールのカスタムはお金のかかることではありますが、見た目が向上することでリールの所有感が高くなりますし、釣りを突き詰めていくと機能・性能を上げるためのカスタムだということも分かってきます。
見た目の向上と機能・性能の向上を計ることで、よりバス釣りが楽しくなるに違いありません。
あなたも奥深いリールのカスタムを体感してみてはいかがでしょうか?
カスタムはお金がかかると言いましたが、リール系のカスタムパーツは意外と値が落ちずヤフオクなどで売却できるのも魅力の一つです。
私は気に入らなかった物は速やかにヤフオクで売却し、色々試して気に入った物をチョイスして使用しています。