ヴァラップスイマー4.2インチ インプレ、使い方

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ヴァラップスイマー

ヴァラップスイマー

遅ればせながら購入したボトムアップ「ヴァラップスイマー 4.2インチ」を半日程使ってみたのでインプレしたいと思います。

知っている人も多いと思いますが、ヴァラップスイマーはボトムアップの代表である川村光大郎氏が開発したシャッドテールワーム。元々OSPの社員であった彼は、ドライブシャッドという個人的にパーフェクトに近いシャッドテールワームを世に送り出した本人でもあります。

そんな彼が開発したシャッドテールワームを使わないわけにはいかないと、今回購入し実際に霞ヶ浦水系で使用してみたわけです。

目次

よくできている点

メインの泳ぎや動きより先に、半日使用して私が特に気に入った点が2点。

ヴァラップスイマー

ヴァラップスイマー

まずは、下アゴの部分が肉盛りしてあるため、フックが刺しやすく、ワームの持ちが良い点が高評価できました。

シャッドテールワームをよく使う人は感じていることだと思いますが、オフセットフックのクランク部分をホールドする下アゴの部分は裂けやすです。特にOSPのドライブシャッドはこの部分がダメになるためワーム自体使えなくなってしまうことが非常に多いのです。

ヴァラップスイマー リブ

ヴァラップスイマー

そして2点目は背中側のリブです。ワーム自体もそこそこ耐久性のある素材ですのが、このリブの厚みや位置などが絶妙で高評価できるポイントです。

こちらもドライブシャッドでは、すぐにダメになってしまい(針先が出てしまい)ストレスに感じていた部分ですので、川村氏も同じストレスを抱えていたのでは?と推測できます。

この2つの点に関しては、公式サイトにも記載してあることなのですが、シャッドテールマニアの私が第三者目線でしようした時にすごく考えられていて評価できる部分でした。

動き

細かい部分の評価が先にきてしまいましたが、一番気になる動き、泳ぎに関して一言で言うと「普通にイイ」です。

普通にイイって何?と言う話なのですが、二言目に言うなら「関東っぽい」「光大郎さんっぽい」です。(笑)

その理由は、弱すぎず強すぎずの非常に細かいピッチで、無防備な小魚が泳いでいるような感じ。

動画を見れば一目瞭然ですが、ロールも入っているため、明滅効果も期待できます。明滅効果が期待できると言うことは、カラー選びにも繋がる話で、背中側と腹部とで色が違うカラーの物を選べば、泳がせるだけでルアーが勝手にロールしてくれるため、明滅効果を生み出してくれると言う訳です。

リグと使い方

ノーシンカーリグ

ヴァラップスイマー ノーシンカーリグ

基本的な使い方はノーシンカーリグでしょう。(フックに関しては、FINAのTNSオフセット#4/0を使いました。)

ノーシンカーリグでの使い方は、水面直下をフラフラと泳がせます。オカッパリであれば、岸際や足元を平行に引く、対岸に投げて足元までキッチリ引くといった使い方。ボートであれば、岸際やブッシュなどに投げて水面付近をフラフラとだた巻きします。

使い方、泳がせ方のコツとしては、一定の巻き速度で泳がせ続けること。またブッシュやストラクチャーの横を通す時は、ラインを水中に付けないよう巻くなど工夫してみてください。

バジング

ノーシンカーリグで使う場合、表層を早蒔きすれば「ポコポコ」と音を出して泳いでくれます。普通に巻いて釣れない時など、バジングでリアクションバイトを狙うのもアリです。

私は過去にアオコが発生した状況のリザーバーで、誰もが避けてしまう状況をバジングで通し、爆超まで行かなかったものの連発させた経験があります。

秋にリリーパッドが枯れた状況などでもどハマりする可能性大の釣りでもあります。

ネイルリグ

ヴァラップスイマー

リグというかノーシンカーリグで、腹部にネイルシンカーを埋め込むだけの使い方ですが、バスのレンジが深いと思った時は、腹部にネイルシンカー(0.9g〜1.8gくらいまで)を刺し、レンジを下げて使用する事もできます。

どのレンジにバスがいるのか分からない場合、ルアー着水後に一旦ボトムまで沈めてから巻き始めに「ゴンッ」なんてこともありますので、そういった際にネイルシンカーは重宝するでしょう。

またネイルシンカーを入れることで、表層付近をより早く巻くこともできるため、リアクション効果を狙った釣り方も可能です。

スイムジグ

ヴァラップスイマー スイムジグ

それともう1つ優秀だと思う使い方としてスイムジグ。

レンジを下げたい、カバー周りで使いたい、流れが強い時などはスイムジグにセットして使うと良いでしょう。ウィードレイクやフィーディングモードのスモールマウスバスにも効果的だと感じます。

スイムジグ自体、巻き抵抗が少なく倦厭されがちなリグですが、使う人が少ない分、爆発力を秘めたルアーですので是非お試しあれ。

ちなみに上記の写真はマツラバにヴァラップスイマーをセットしたものです。

その他の使い方

  • アラバマリグ
  • 直リグ、ヘビダン
  • フットボールジグのトレーラーとして
  • チャターベイトのトレーラーとして
  • スピナーベイトのトレーラーとして

なんかも良いと思います。

ヴァラップスイマーはゆっくり泳がしてもテールがしっかり動いてくれるため、アラバマ、直リグ、ヘビダン、フットボールジグとの愛称は良いと思います。

タックル

ヴァラップスイマー ロッド

ヴァラップスイマーを使う際のタックルですが、概ね

  • ロッド:M〜MHのベイトロッド
  • リール:ローギア、ハイギアどちらでも(超ハイギアはオススメしません。)
  • ライン:ナイロンなら14lb以上、フロロなら12lb以上

こんな感じでしょうか。

ヴァラップスイマーに限ったことではありませんが、シャッドテールワームやスイムベイトなどはパワーのあるロッドでがっつり合わせる必要があります。そのため、ロッドはM以上のパワー、巻き上げトルクのあるリール、そこそこ太めのラインというタックルバランスがおすすめです。

価格

ヴァラップスイマーは5本入りで、定価は790円(税別)。

ちなみに同じようなシャッドテールワームとして、

  • OSPのドライブシャッド4.5インチは5本入りで、定価770円(税別)
  • ゲーリーのハートテールは5本入りで1,000円以上
  • ケイテックのイージーシャイナー5インチは5本入りで、定価700円(税別)

これらと比較してみると、まぁ気持ち高いかなと言う感じ。

てかハートテールは好きだけど、こうして見ると高いっすね・・

総評

総評をレーダーチャートにまとめると個人的にはこんな感じ。

冒頭で「関東っぽい」と言ったこともあり、デカいのを深いレンジから浮かせるには少々力不足なのかな?と言った感じで、いつもデカバスのみ狙ってる私としては、デカバス特化型のルアーではないと感じます。

しかし逆を言えば、30cmくらいのも食べれちゃうサイズ感ですし、デカいのも釣れる動き。ですので、満遍なく釣りたい人にはすごく良いルアーと言えます。

この記事を書いた人

サカナ

関東在住。子ども二人、妻一人。隙あらばバス釣りしてます。ボート&おかっぱり。ライブスコープは使ってません(笑