バス釣り初心者の方には以外と敷居が高く感じてしまうテキサスリグ。バス釣り歴10年以上のベテランバサーの方でも自分の通うフィールドでテキサスリグが必要なければ使わないようなリグでもあります。リグるのも面倒に感じてしまうテキサスリグについて今回は初心者の方のための入門編として解説していきます。
目次
テキサスリグとは
テキサスリグとは、上記の写真のように、バレットシンカーと呼ばれるピストルの弾のような形をしたシンカーの下に、オフセットフックもしくはストレートフックを結び、ワームを付けたものをセットにしたリグです。
先細のシンカー形状と、針先をワームに埋め込むため、根掛かり回避性能が非常に高く、込み入ったカバー撃ちなどで多用されるリグです。下記の写真のように木や枝が複雑に水中に入り込んでいる場所などではテキサスリグのような高い根掛かり回避能力のあるリグでなければ釣ることが困難なのは一目稜線でしょう。
ちなみにテキサスリグという名前の由来はアメリカのテキサス州が発祥の地とされていること、その名称が名付けられたようです。
テキサスリグを作るのに必要な物
テキサスリグを作るには上記の画像に書いた通り
- ワーム
- フック
- バレットシンカー
- ストッパー
の4点が必要な物となります。
ストッパーに関してはケースバイケースでなくてもOKです。中級者となってくれば、フックとシンカーがフリーなのを生かす釣り方、誘い方などをするようになってきます。
シンカーについて
テキサスリグに使用するバレットシンカーには様々なメーカーから販売されていますが、コストパフォーマンスの良いもの(安いもの)よりも、タングステンモデルのシンカーが個人的にはおすすめです。
ちなみにタングステンシンカーとは、同じ重さのシンカーでも、タングステンモデルの物の方が小型なので、カバーのすり抜けなどが良いのです。ちょっとしたことですが、かなり重要なので、私的にはタングステンモデルをおすすめしています。
下記はジャッカルのバレットシンカーですが、タングステンモデルで使用感が良くおすすめです。重さは、3.5g , 5g , 7g , 10g , 14g くらいまでを持っていれば良いかと思います。(用途やバスのポジションやカバーの濃さで現場にて調整してください。)
フックについて
テキサスリグに使用するフックは一般的には「オフセットフック」が非常に多く使われていますが、「ストレートフック」を使用する方も少なからず居ます。
ストレートフックの特徴はオフセットフックよりも深く針が掛かるため、バラしにくいといった特徴が挙げられますが、初心者の方には少しクセのあるフックですので、通常はオフセットフックで良いでしょう。
もしストレートフックを使用してみたいと言うことであれば、上記の写真を参考にしてみてください。フックはこんな感じに刺し、最後に針先を出さないようにするのです。
下記に私の一番おすすめするオフセットフック「TNSオフセットフック」のリンクを貼っておきます。
ちなみにこのフックはフッ素コーティングが施されており刺さりが非常に良いです。番手はワームの大きさにもよりますが、#3/0をベースに、#5/0 , #4/0 , #2/0 , #1/0 あたりの5サイズは持っておきたいところです。この5サイズがあればベイトタックルで扱う大抵のワームに合うかと思います。
テキサスリグの作り方
テキサスリグはフックにラインにを結び、ワームを付けるという作り方の流れにプラスして、ストッパーやシンカーを付ける作業を行わなければならないため、「リグるのが面倒」に感じる人が多いでしょう。(私もそのうちの一人ですが・・)
しかし慣れてしまえば大した作業ではありません。その作り方の流れを動画にしたので参考にしてみてください!
ちなみに分かりやすいよう結び方は簡単な方法を採用していますが、強度を上げたいのであれば、下記動画のパローマーノットが最強ですので、現場ではそちらを採用していただければラインブレイクの確率を下げることが可能となります。
テキサスリグの使い方・アクション
テキサスリグは基本的にはカバーで使うことの多いリグですが、一概にカバーで使うといっても様々なアクションのさせ方が存在します。特にプレッシャーのかかった現代において、カバーに入れただけですぐに釣れることが少なくなってきましたので、プラスアルファのアクションをさせないとバスが食べてくれないなんてことも多いのです。
それではいくつかアクションを解説していきます。
カバー撃ち
これは単純にカバーをパンパンと手返し良く撃っていく使い方です。近年ではレンタルボートも流行っており、千葉県の房総半島などではボートに乗りながらカバー打ちをしていくなんてスタイルも多くなっています。
そのような状況では、テンポよくテキサスリグでカバーを撃っていき、バスとの遭遇率を高めていく釣りが効果的でしょう。
フォールアクション
テキサスリグに使用するワーム(主にクロー系)の多くは、フォールで自発的にアクションが出るような形状のワームがほとんどです。
上記の写真のワームを触手と腕のようなものがあり、フォール時にピリピリ、パタパタと自発的に動いてバスにアピールしてくれます。
フォールアクションではワーム自体が自発的にアクションしてくれるため、人間側が気をつける点としては、ラインをフリーにすること。ラインを張った状態で落としてしまうと手前側に来てしまいますし、ワーム本来の動きが出せず、バスに違和感を与えてしまいます。
中層で誘う
上記で挙げたカバー撃ちで一工夫加えるアクションが枝などにラインを持たせて、水中(中層)で誘う釣り方です。
バスが比較的水面付近にポジションを取っていて、かつ活性の高い状況であれば、テキサスリグを入れた瞬間に食ってきます。
が、ルアーを入れた場所から離れた場所、もしくは深い場所にバスがポジショニングしている場合、中層でルアーをフワフワ動かして誘うようにアクションさせ、気づかせてからバイトさせる必要が出てきます。
このようなバスが浮いてきて釣れる時というのは、大抵デカいので、このアクションはぜひ覚えましょう。
ボトムをズル引きする
テキサスリグはカバー打ちだけで使用するわけではありません。私の経験上、現代ではカバーにルアーを入れるだけではヌシレベルのヤツは釣れません。ですので、シャローフラットやハードボトム、水中の沈み物をテキサスリグで狙うことが増えています。
その際に使用するアクションがズル引きです。
ズル引きとは、ロッドを9時の方向から12時の方向にゆっくり立てていくことでワームがボトムを這うように動きます。これがイコール「ズル引きアクション」です。
ロッドワークとしては、
- ロッドを9時の方向から12時の方向にゆっくり立てる
- 9時の方向にロッドを戻す
- ラインスラックを取る
- ロッドを9時の方向から12時の方向にゆっくり立てる
の繰り返しです。
ズル引いて動かしては、止める。動かしては、止める。といった感じで、途中沈み物があれば、シェイクするような感じでルアーを動かして誘ったりを取り入れます。
テキサスリグにバイトするタイミング
これは自分自身が現場で感じなければなかなか理解できない部分ではありますが、事前知識として解説しておきます。
テキサスリグではバスの活性が高ければ、カバーに入れた瞬間、水中にルアーが入った瞬間にバイトしてくることもありますが、一番多いバイトのタイミングは、
- フォール中
- 着底の瞬間
- ワームが倒れこむ瞬間
の3つです。
1はいわゆる落ちパクというやつですので、あまり気にかけなくても良いですが、着底の瞬間と着底後の数秒の間のワームが倒れこむ瞬間にバイトがあるということを事前にインプットしておいて欲しいのです。
なぜかと言うと、そのタイミングが頭で分かっていれば、現場でその瞬間が訪れる時に身構えることができるから。突然訪れるバイトに対応するのもバスをキャッチするには重要なファクターです。
テキサスリグのタックル
テキサスリグを扱うロッドに関しては、最低でもベイトロッドのM〜上が望ましいでしょう。
最低をMと考え、カバーが濃ければMH→H→XHと強くしていきます。濃いカバーから引きづり出すような釣り方であればHは欲しいとことです。
またリールに関しては、できれば7.1〜のハイギアが望ましいです。なぜなら、掛けたバスをいち早く寄せる必要がありますし、単純にルアーを回収するスピードが上るため釣りのテンポも良くなるからです。
またリールも剛性のあるリールが好ましいでしょう。
そしてラインはフロロカーボンで、太さはカバーを釣るのであれば最低14lb、カバーが濃ければ20lb〜上はあったほうが良いでしょう。太いラインは扱いずらいという人も居ますが、個人的には安心感を取っています。せっかく掛けたバスをラインブレイクでバラすなんて絶対にしたくありませんので。。
テキサスリグに最適なおすすめのワーム
さいごになりますが、私がおすすめするワームを紹介します。
まずはZBC(ズームベイトカンパニー)のウルトラバイブスピードクローです。このワームをおすすめする理由としてはまず第一にコストパフォーマンスが良いからです。
コストパフォーマンスが良い理由の一つとして、針持ちが良いというのが挙げられます。二つ目として数がたくさん入っている点が挙げられます。
それでいて動きも良いですし、サイズ感も良いのでおすすめです。
2つ目におすすめするのがジャッカルのシザーコーム3.8インチです。サイズ感も初心者には最適ですし、デカいバスから小さいバスまで釣れるルアーです。
3.8インチとサイズも小さめで重さもあまりないため、3.5g〜7g程度の軽めのシンカーで使うと良いでしょう。
細身のシルエットですので、複雑なカバーでもスルリとワームが入り込んでいくのも素晴らしい点です。
シンプルに2つのルアーを紹介しましたが、基本的に自分がよく行くフィールドでバスが何を捕食しているか?で変えてみてください。
ブルーギルをメインに食べているのであれば扁平型のギルっぽいルアーが釣れると思います。
先に紹介したZBC(ズームベイトカンパニー)のウルトラバイブスピードクローはテキサスリグと言えばこれ!みたいな基本中の基本となるルアーとして紹介し、2つめに紹介したジャッカルのシザーコームはスリムなボディ形状故、ベイトフィッシュにも見えるしよく釣れるといった点で紹介しました!