最近のリールは32mmだの34mmだの小型のスプール径だと騒がれていますが、イマイチなんなのか良く分かっていません・・
スプール径の大きさで何が違うのか教えてください。
このような疑問にお答えしていきます。
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それでは疑問にお答えしていきます!
スプール径とは?
まずスプール径とはなんぞや?という話ですが、その名の通りスプールの直径のことを指します。
今回はこのスプール径の大きさがどのように影響するのかお話ししていこうと思います。
まずは単純に考えてみる
スプール径の違いは、糸を巻いた後の総重量なども関係してくるのですが、まずはそのことを抜きにして、分かりやすいよう単純に考えていきます。
32mmのスプールと、
37mmのスプール
どっちが軽いものを飛ばせる?
どっちが遠くへ飛ぶ?
こんな良くある疑問ですが、スプールをコマに例えてみると分かりやすいです。
32mmのスプール → 小さなコマ
37mmのスプール → 大きなコマ
それぞれのコマは
小さなコマ → 軽い力で回すことができるが、回る時間が短い(最高回転数の到達が早い)
大きなコマ → 回すのに力が必要となるが、回り続ける時間が長い(最高回転数の到達が遅い)
これをスプール(リール)に置き換えてみると・・
小さなコマ → 軽いルアーを軽快に飛ばせるが、飛距離は出ない
大きなコマ → 回り続ける時間が長い=ルアーが遠くへ飛び続けるため飛距離が出る
ざっくり単純に解説するとこんな感じです。
すでにお分かりのように、これらをリールや用途に置き換えてみると
小さなコマ → ベイトフィネス系リール(スティーズAIRTW、アルデバランBFSなど)
大きなコマ → ヘビーウェイト系リール(カルカッタコンクエスト200、12アンタレスなど)
スティーズAIRで2ozのビッグベイトを投げようと思いませんし、
逆にカルカッタコンクエスト200で2.4gのスモラバを投げようと思いませんよね。
スプール径と、糸巻き部の径の違いと、糸巻き後の総重量
さて、ざっくりと単純にスプール径の違いを解説してきましたが、実はもうちょっと突っ込んだ理解が必要となります。
それは、
- 糸巻き部のスプール径
- スプール+糸の総重量
です。
この違いに気づいたのは、ノーマルスプールから浅溝スプールに変えてリールを使った時からでした。
一番はじめに浅溝スプールに変えて使ったリールはアブガルシアのレボMGX
で、完全に違いに気づいたのはカルカッタコンクエスト100をZPIのスプールに変えてからでした。
どちらのリールも劇的にキャストフィールと飛距離が伸び、モッタリとしたキャストから軽々しいキャストへ変貌を遂げ、感動すら覚えましたね。(カルコン100のカスタムについてはコチラのページに詳細を載せております。なぜその仕様にカスタムしたのかの詳細を載せていますので参考までに)
で、この劇的に変わったリールの謎が、スプール+糸の総重量だったということです。
スプールの芯の部分に巻いてある糸って、結局最後まで使うことってないじゃないですか?
要はその余計な糸をなくして、総重量を軽くすることで、キャストフィールも上がり、飛距離も伸びるというのが理論です。
さいごに
本記事は2020年3月号の雑誌Basserの記事(36ページのリール選びの参考書という特集)で学んだ知識を僕というフィルターを通して、より分かりやすくさせたものと言っても過言ではありません。
今回は初心者の方にも分かりやすくざっくり解説しましたが、より深く理解されたい方は2020年3月号の雑誌Basserを見て学んでいただければ幸いです。
釣り歴10年以上ですが、スプール径について理解したのは、何を隠そうつい最近ですw