2015年にデプスから発売されたサカマタシャッド。
購入したにも関わらず、使い方が分からないし、使ってみたけどなんかイマイチ・・と、タックルボックスの肥やしになっている人も多いのではないでしょうか?
何を隠そう私もそのうちの一人でしたが、使い込んでみたところ驚くべき釣果をもたらせてくれるスーパーなルアーだったことが判明!
今回は私の実績をベースに釣果につながる使い方、フックセッティング、おすすめのカラーについて解説していきます。
目次
サカマタシャッドの「出しどころ」を知ろう
使い方の前に知っておいてもらいたいことがあります。それは出しどころです。
サカマタシャッドはノーシンカーリグで使うことの多いルアーですが、魅力的なフォールアクションで食わせるようなことは基本しません。(バスの活性が高いと稀にフォールバイトもありますが)
浮力を生かしたノンソルトで、ツルッとした形状によるダートアクションで水面付近を釣る釣りですので、バスのポジションが水面付近だったり、上を意識している状況でしか釣れないルアーです。
ですのでノーシンカーで使う場合、バスのポジションが深いと判断した時には他のルアーやリグを使うべきです。特に中層が弱いルアーだと感じており、バスのポジションが2m〜3mにサスペンドしていそうな状況ではサカマタシャッドの出番は皆無となります。
ただしシャローフラットなど基本的に浅いフィールドなどではヘビキャロなどを用いてリアクションの釣りが成立しますので適材適所で使い分けすると良いです。
サカマタシャッド 釣果につながる使い方
デプスのウェブサイトにてサカマタシャッドのページを見ると「跳ね上がるダートアクション」とキャッチコピーが付けられています。こうしたキャッチコピーは以外とみんなスルーしてしまいがちですが、サカマタシャッドの特徴を表した最適な言葉だと思います。
なぜなら私がホームとしているリザーバー(通称デスレイク)でサカマタシャッドを試したところ、なかなか口を使わない手強いバスに、いとも簡単にバイトを引き出せてしまったからです。
まさに跳ね上がるダートアクションが効いたのだろうと確信。メーカーのウェブページもよく見ておくものだなと痛感させられました。
で、肝心の使い方ですが、サカマタシャッドはデスアダーのようにフォールで食わすなどの使い方ではありません。※そもそも塩があまり入っていないので大してフォールしていきません。
イメージ的にはミノーやジャークベイトのような使い方で、トゥイッチやジャークして使います。
投げて着水したら、1回〜2回トゥイッチorジャークさせたら止める。これがサカマタシャッドの基本的な使い方です。
私の場合、2回トゥイッチorジャークさせては止めの繰り返しで使っていますが、1回のトゥイッチorジャークでも構いません。(2回ジャークさせるのは自分的にリズムが取りやすいからという理由だけです。)
1回のトゥイッチorジャークでも構わないというには理由があります。サカマタシャッドはロッドを動かすと同時にテールがバイブレーションして動きますが、まずこのタイミングでバスにスイッチが入ります。そしてその後ラインテンションがフリーになった時にルアーが「スゥーー」っと自発的にスライドするタイミングでほとんどのバスがバイトしてくるのです。
ということは、トゥイッチorジャークの回数はどうでもよく、ロッドでアクションさせた後にいかにラインテンションをかけずにフリーでスライドさせることこそが最大の肝となるのです。
釣果につながるフックセッティング
サカマタシャッドでよりおおくのバスを釣るためにコツとして、少し尻上がりになるようフックをセットすることです。
こうすることで、ルアーが水面に飛び出るようなアクションが出るからです。
キャッチコピーでもある「跳ね上がるダートアクション」とは、まるでベイトフィッシュが水面に逃げるような動きのことを指しているのでしょう。
周囲に何もない場所では、バスがベイトを追い詰められるのは水面だけ。イコール普段から捕食している自然な動きなのです。
バイトが出るタイミング
1回〜2回トゥイッチorジャークさせたら止めての繰り返しで手前に引いてくる使い方ですが、この使い方だとバイトが少し分かりづらいです。
なぜならバイトが出るタイミングが、ルアーを止めたタイミングに多くバイトしてくるからです。ルアーを止めると表現してますが、実際には水中でルアーはダート(スライド)し、そこからふんわりとフォールしていきます。このタイミングでバスはバイトしてくるのです。
すなわちラインがたるんだ状態ででバイトが出るため、バイトを取りづらいわけです。
よってサカマタシャッドを使ううえで注意する点といえるでしょう。
とはいえ逆に言えば、このバイトが病みつきになってしまう危険性もありますので注意してください(笑)
サイトでも使えるサカマタシャッド
サカマタシャッドを使い込んで驚いたのが、ボートで通りすがりのバスにも捕食のスイッチを入れてしまったことです。
通りすがりのバスというのは、エレキを最大スピードで踏んでいる時に遭遇してしまい、バスが完全にこちらの存在に気づいてしまった状態の時です。こうした時というのは普通にルアーを投げても絶対に口を使ってくれません。(いままで唯一ビッグベイトが効いたことがありましたが)
こうしたバスに対し、サカマタシャッドを1〜2m近くにサカマタシャッドを投げて、ピッピッとアクションさせたところ、バスがルアーに気づきパクッと口を使ってくれたんです。
これはかなりの発見だったため、今後の武器にしようと考えています。
他のワームでも代用できるのか?
現場でサカマタシャッドを使い切ってしまったため、デスアダー5とドライブスティック4.5で代用できるのか試してみたのですが、どちらもリブ(ワームの表面のボコボコ)があるため、サカマタシャッドのようなスライド幅は出ず、イレギュラーなダートも出せないため、代用はできないと判断しました。
どちらのワームもいつも落として使うことが多かったので、トゥイッチやただ巻きでの動きはある意味勉強にはなりましたけどね。
私は使ったことはありませんが、ZBCのマグナム スーパーフルークというワームがサカマタシャッドに似ていてどうなのかなぁと気になっています。(水面に飛び出すようにするための左右の耳のようなパーツがないので買う気になってません。)
サカマタシャッド 実績のおすすめカラー
サカマタシャッドに限らず、悩むのがカラーですが、今回私が実績を出したおすすめのカラーを水質・水色によるカラーセレクトとして紹介していきます。
クリア・ステインウォーター
リザーバーなど比較的水が綺麗なフィールドでは上記3色がおすすめです。
- シャンパンペッパー&ネオンパール
- シルバーシャッド
- ゴールデンシャイナー
私は、シャンパンペッパー&ネオンパールをベースに使い、晴れた日にゴールド系のゴールデンシャイナー、曇りの日にシルバー系のシルバーシャッドを使用しています。
マッディウォーター
濁りのあるフィールドでは
- ホワイト・クリア/シルバーフレーク
- ホワイトソリッド
- ブラックブルー
- デッドシャッド
がおすすめのカラーです。
白系と黒系は鉄板ですが、デッドシャッドは濁りと同化するカラーでバスを騙せやすいと感じて使用しています。
また霞水系では好んでホワイトソリッドを使用し、実際に釣果につながっています!
春におすすめのカラー
サカマタシャッドに限ったことではありませんが、春の中でも早春のベイトフィッシュを食べたくて仕方がない時期は、ゴールデンシャイナーがおすすめです。
その理由は、ゴールド系の目立つフラッシング。強いフラッシングで気づかせて、寄せて、バイトさせるのが狙いです。エサを食べたいバスにはフラッシングがプレッシャーになることはなく、気づかせる要素としてプラスに考えましょう。
5インチの使い方
サカマタシャッドには5インチというサイズもラインナップされていますが、私的な5インチの出しどころは、
- ヘビキャロで使用する時
- スモールマウスバスを狙う時
に限定されます。
サカマタシャッドは基本的にノーシンカーで使うことの多いルアーですが、ノーシンカーで使う場合、出しどころ的にもバスが上ずっている時しか釣れません。
だけど深場に居るバスをサカマタシャッドの特徴を活かして狙いたいといった時に、ヘビキャロにリグり、遠くで、深場でノーシンカー状態を作り、リアクションを仕掛けることができるので重宝しています。
また、5インチというサイズ故、口の小さなスモールマウスバスを狙う時に使用しています。
サカマタシャッドのフックサイズ
サカマタシャッドはオフセットフックを使用します。
以下がそれぞれのサイズに合ったフックです。
- サカマタシャッド8インチ:#6/0のオフセットフック
- サカマタシャッド6インチ:#4/0のオフセットフック
- サカマタシャッド5インチ:#3/0のオフセットフック
フックサイズについてですが、デプスのウェブページでも推奨している上記フックサイズは少々小さく感じるかもしれません。
ですが、サカマタシャッドは本物のベイトと思って食ってるのか、本気で食ってくるため、とにかくバイトが深いです。
私も推奨するフックサイズちょっと小さいかな?と思ってましたけど、釣ったバス全てが本気食いでバイトが深かったため、ベストなのだなと納得しました。
ちなみに私がおすすめするオフセットフックはFINAのTNSオフセットです。
サカマタシャッド推奨タックル
ロッド
サカマタシャッド6インチを主に使う私が推奨するタックルは、ロッドは長すぎない64〜66でパワーはMクラス。
トゥイッチやジャークといったアクションをさせるため、ロッドは長すぎず取り回しの良いものがベストです。で、5インチ、6インチであればMクラスのロッド。細かく言えばM〜MHの間くらいのパワーのロッドがいいです。
リール
リールはトゥイッチ後のラインスラックを取るため、またルアーの回収効率も考えてハイギアリールがおすすめです。
また、ハンドルは絶対にショートハンドル!軽快にアクションさせるにはショートハンドルで、欲を言えばより軽く感度の良いハンドルに交換すると良いでしょう。
カスタムハンドルに関しての私のおすすめはZPIの「ZPHADA(86mm)」
下記にそれぞれのメーカーの商品リンクを貼っておきます。
【ZPI】 シマノ用 オフセットハンドル *ZPHASH
【ZPI】 ダイワ用 オフセットハンドル *ZPHADA
【ZPI】 アブ用 オフセットハンドル *ZPHADA
ライン
ラインは16lbくらいあるとキレがよくなるのでおすすめです。また比較的浅いレンジでバイトがあった時に思いっきり合わせるため少し太めのラインの方がいいです。14lbでも良いですが、個人的に16lbのほうが全然釣りしやすかったです。
おすすめのフロロカーボンラインはFCスナイパーです。私は使い始めてから全く浮気せず使い続けていますが、未だ切れたことがありません。(ラインの傷チェックは毎度行っています。)
さいごに
いかがでしたか?
さいごに釣果につながるポイントをおさらいすると、「ロッドでアクションさせた後に、いかにラインテンションをかけずにフリーでスライドさせられるかが最大の肝」となります。
バイトが出るタイミングについても書きましたが、フックが深く掛かっていれば問題ありませんが、分かりづらいので注意が必要です。
「リアクションで反応させ、フリーの動きで食わせる」まさに最強ルアーとも言えるサカマタシャッドを使いこなして、釣果につなげていただければ幸いです。