10年以上前に大流行し、現在は定番となったビッグベイト。
その一部始終を見てきましたが、私が知る限り、ビッグベイトが市民権を得る立役者になったのが、ジャッカルのマイキーです。
そして発売から10年近く経つ、現在も根強い人気です。
なぜそこまで人気なのか、発売当時のバス釣り業界の背景を分析しながら、実際に使用したインプレを書き綴っていきたいと思います。
目次
マイキー購入の動機とキッカケ
マイキー発売当初はビッグベイトブーム真っ只中でした。
当時の私の相棒はフィッシュアローのモンスタージャックjrでしたが、とても貴重かつウッド素材で塗装の剥がれから木が水を吸わないようにコーティングしたりと、ケアが大変だったのです。
そんな時、サブとして、気軽にテンポよく扱えるビッグベイトが欲しいと考え、マイキーを選びました。
特徴
プラスティック製
マイキーがプラ製であることは、人気を集めた大きな理由でしょう。
発売当初、流行となってたビッグベイトですが、当時はほとんどのものがウッド製で、安定した供給が難しく、高価(4000円以上)。
その割には動きにバラツキがあるなど、ビッグベイトに免疫の無い当時のアングラーには高い壁となったでしょう。
その点、マイキーは、プラ製。
これにより、アングラーはアクション、供給共に安定したビッグベイトを手に入れることができたのです。
サイズとウエイト
現在マイキーは様々なモデルが発売されていますが、オリジナルのスペックは全長140㎜、重さ32g。
このスペックにより、MHクラスのロッドがあれば気持ちよく扱うことができます。
特に当時は、ビッグベイト専用ロッドも少なく、現在のようなヘビーバーサタイルロッドがなかったので、軽めのマイキーを手に取るアングラーが続出。
それでいて、「ビッグベイトを使っている」と感じさせてくれるサイズとウエイトを保っているという点が、当時、多くのアングラーをビッグベイトの世界に導きました。
2ジョイントボディー
ジャッカルのビッグベイトに2ジョイントボディーのものが多いのも、このマイキーが人気があったからではないでしょうか。
もちろん、考え抜かれた結果2ジョイントが多くのルアーに採用されているのですが、このマイキーから得た経験が開発に活かされていると思います。
発売当初、ウッドが主流だったビッグベイトには、このサイズで2ジョイントのものがありませんでした(加工が難しいからなのか…)。
そんな中、こんなかっこよいルックスの2ジョイントが発売されればアングラーは興味を示さないわけがありませんよね。
2ジョイントになることで、スローで巻いてもクネクネとなまめかしく動きます。
また、1ジョイントのリップ付きビッグベイトで早巻きすると、いかにも作りモノな動きをする上、側面で受ける水の面積が広くなるので巻くのが辛いです。
マイキーならそれもなく、大きなリップでも程良い巻き抵抗で巻き続けることができます。
幅広いラインナップ
140㎜のオリジナルマイキーに加え、115mのサイズダウンされたマイキー115、細身のスリムマイキー、現在は生産されていない大型のマイキー160。
カバーに強いカワシマイキー、カワシマイキー115など多彩なラインナップを人気の秘密です。
「マイキー」私のインプレ
見た目はカッコイイビッグベイトですが、使用感はトップウォータークランクに似ています。
ソフトテールが無いのが少し物足りなく感じましたが、水面を少し早めにバジングした際に素晴らしいサウンドとキレのある動きを見た時、これはテールがあると水を噛み過ぎて、このアクションにはならないなと思いました。
フローティング仕様のビッグベイトの特権である「デッドスティッキング」に関して言うと、2ジョイントならではの生命感があるのですが、完全な水平姿勢でないので、シビアな状況では違ったビッグベイトのほうが良いかもしれません。
ヒレの様なソフトテールがなく、側面から水を受けにくいので、ミディアムリトリーブではロールアクションが混ざり、綺麗なウォブロールアクションが見ることができます。(カワシマイキーでは少しロールが抑えられています。)
スローリトリーブでは水面をクネクネとアクションしますが、この時はあまり水を押しているという感覚はなく、水面をゆっくり滑るような感覚。ナチュラルなアピールも可能です。
また、サイズ問わず、バスが釣れることも特徴です。
20㎝のバスでも平気で釣れるので、ビッグベイト入門者にとっては、キャストからフッキング、ランディングまでを習得するのに持ってこいです。
マイキーはこんな人におすすめのルアー
- 手軽にビッグベイトを体験してみたい人。
- 艶かしい2ジョイントアクションを体験したい人。
- とにかくビッグベイトで1匹釣ってみたい人。
こういった人は是非試してみてください。
気に入らない点
やはり、浮き姿勢は水平がいいですかね。
まあ、巻き専用のビッグベイトということなら文句なしです。
あと、プラ製なので、もうちょっと価格を落とせるのでは??
さいごに
もう発売から十年以上経つビッグベイト界の重鎮なので、実力は折り紙つきです。
ビッグベイトに半信半疑な人は是非一度お試しください。