本日はクローラーベイト(羽根モノルアー)のタックルについて解説したいと思いますが、クローラーベイト(羽根モノルアー)の中でも1oz超の大きなルアー「ビッグクローラーベイト(デカ羽根モノルアー)」にフォーカスし解説していきたいと思います。
目次
はじめに
ビッグクローラーベイト(デカ羽根モノルアー)は最低でも1ozくらいのウェイトがあります。したがって最低でもM以上のパワーのあるロッド、リール、太めのラインが基準となります。
下記ではビッグクローラーベイト(デカ羽根モノルアー)のタックルについて、それぞれを細かく解説しますので参考にしてみてください。
ビッグクローラーベイト(デカ羽根モノルアー)に最適なロッド
ビッグクローラーベイト(デカ羽根モノルアー)の平均的な重さは1.5oz程度。
ウェイトの最低ラインを例に挙げるなら、レイドジャパンのダッジが挙げられます。
ビッグクローラーベイト(デカ羽根モノルアー)の中でも1oz程度であればMクラスのロッドでも投げられますが、1.5oz〜となるとMクラスのロッドでは無理が生じるため、最低でもMH、それ以上のパワーのあるロッドが必要となります。
▼ロッドパワーとルアーの適合ウェイトの目安
ロッドパワー | ルアーウェイト |
M | 1oz |
MH | 1oz〜1.5oz |
H | 1oz〜2oz |
XH | 1oz〜3oz |
XH以上 | 1.5oz〜 |
上記では目安を書きましたが、ビッグクローラーベイト(デカ羽根モノルアー)のロッド選びに関しては、かなり奥深いものがあります。
XH以上のガチガチでムチムチのロッドの場合
写真はツララ「エルホリゾンテ75」に12アンタレスHGを合わせたタックル
例えばXH以上のガチガチでムチムチのロッドでビッグクローラーベイト(デカ羽根モノルアー)使う場合、キャストに関してはルアーのウェイトをしっかり乗せれば遠くに飛ばせますし問題ありません。
が、問題はフッキングです。
バスのバイトが強く、かつしっかりバスの顎など硬い部分にフロントフックが刺さっていればガチムチのロッドでもなんら問題ありません。
しかしバスのバイトが浅かったり、皮一枚だったり、リアフックで硬い部分に刺さっていないなどの場合、ガチムチのロッドでは掛けた後に激しくバスが暴れてしまい、結果フックオフしてしまうので注意が必要です。
グラス、もしくはグラスコンポジットロッドの場合
写真はデプス「フェルデランス」に12アンタレスHGを合わせたタックル
グラスもしくはグラスコンポジットロッドは乗りがよく、ファイト中も暴れるバスの衝撃を吸収するような感じで寄せることができるため、バイトからキャッチまでの一連の流れがスムーズに決まるロッドと言えます。
しかしながらグラスロッドにも弱点があり、ロッドが大きくしなるため、足場が高い位置などでは、バスをぶち抜きズラいのです。(なんとなくイメージ付きますかね?)
例えば浜のような遠浅の場所で、慎重にファイトできるような状況の場所であれば、グラスロッドは最適だと言えるでしょう。
掛けるか、乗せるか
写真はエバーグリーン「アクテオン」にカルカッタコンクエスト200を合わせたもの
上記の理論を踏まえて考えると、自分がどのような状況でビッグクローラーベイト(デカ羽根モノルアー)を使用するかもロッド選びに関係してくるのがお分かりいただけると思います。
ビッグクローラーベイト(デカ羽根モノルアー)では、基本早合わせは禁物。「ジュボンっ」とバイトがあったのを確認し、一呼吸置いてから合わせるくらいのタイミングがベストですが、掛かりが良ければ絶対にバレません。
細かいことは気にしないという人は掛け重視でガチムチのロッドを選択すれば良いですし、いやいやショートバイトも取りたいよという人はグラスロッドを検討すると良いでしょう。
ビッグクローラーベイト(デカ羽根モノルアー)に最適なリールは?ハイギア?それともローギア?
ビッグクローラーベイト(デカ羽根モノルアー)はロッドを10時の方向に構え、水面をゆっくり巻くのが基本動作ですので、カルコンなどのトルクのあるローギアが一番やりやすいです。
が、ビッグクローラーベイト(デカ羽根モノルアー)の欠点としてバレやすいという欠点があります。
なぜバレやすいかというと、デカいルアーがバスの口元でブラブラするため、魚が暴れるとテコの原理で「ポロ」っとフックオフしてしまうという理屈です。
そうした現象を極力少なくさせるには、トルクのあるハイギアリールを使い、掛けた後はゴリ巻きしてなるべく早くバスを回収し、寄せる方法がベターと言えます。
ハイギアでビッグクローラーベイト(デカ羽根モノルアー)に向いたリールをひとつ挙げるならアンタレスHGなどはすごく合ったリールと言えるでしょう。
ちなみに私はカルコン200(ローギア)とアンタレスHG(ハイギア)の2台を使用しています。
まぁどちらが良いかと言われるとアンタレスHGなのですが、カルコン200もめちゃくちゃ良いリールですので、甲乙付け難いのが本音。
まぁどちらも溺愛しているリールですので、その時の気分で使い分けしています。
ハンドルは絶対ロング化
ビッグクローラーベイト(デカ羽根モノルアー)の釣りではいかに快適に巻くか。そしていかに掛けたバスをパワフルに寄せるか。このふたつの要素がとにかく大事になってきます。
そこでおすすめなのが、パワーのあるロングハンドルに交換することです。
写真は12アンタレスにリブレ「クランクフェザー110(ハンドル長さ110cm)」を合わせたもの
写真はカルカッタコンクエスト200にスタジオコンポジット「RC-SC EX PLUS(ハンドル長さ108mm)」を合わせたもの
アンタレスにはリブレのクランクフェザー110、カルコン200にはスタジオコンポジットのRC-SC EX PLUSをそれぞれハンドル交換。
価格はクランクフェザーが18,000円程度、RC-SC EX PLUSが15,000円程しますが、一度使ったら、価格以上の価値があり、一度使うともう後には戻れなくなるでしょう。
ちなみにハンドルは高価ですが、ヤフオクなどに出品すればほとんど値を下げずに売却することもできますので買って損はないハンドルです。
ちなみにハンドル交換に関しても、非常に簡単ですので、ハンドル交換が初めての人も心配ありません。
ビッグクローラーベイト(デカ羽根モノルアー)のライン
ビッグクローラーベイト(デカ羽根モノルアー)に使用するラインですが、私の一番のおすすめはナイロンです。
なぜならビッグクローラーベイト(デカ羽根モノルアー)はトップウォータープラグですし、時に流れに乗せてスポットまでルアーを送り込むなんてシーンでは水中に沈まないナイロンが最適なのです。
浮力という点においてはPEでも問題ないのですが、私が実際にPEを使っていた経験から感じたデメリットを挙げると
- ロッドのガイドなどに絡みやすい
- ナイロンより高価(持ちは良い)
- アワセ切れしてしまうと高価なルアーを持って行かれてしまう
こんなデメリットを感じたのでPEはやめました。
ちなみにナイロン推しの私ですが、フロロでも問題はありません。
その理由はビッグクローラーベイトというルアーは無意味に一日中投げても釣れるルアーではないからです。具体的には朝まずめ、夕まずめ(その他としては雨や夜)を基本として1本のタックルでその他の時間は違う釣りにシフトするため、フロロでもオッケーという意味です。
ラインの太さは?
1oz〜2ozのビッグクローラーベイト(デカ羽根モノルアー)の場合
- ナイロンなら 20lb
- フロロなら 18lb〜20lb
をおすすめします。
デプスのNZクローラーなど3ozクラスのウェイトとなると最低20lb〜30lbがおすすめです。流石に30lbあると、かなりの安心感があります。
おすすめのラインは?
私が激しくおすすめするナイロンラインはサンヨーナイロンAPPLOUD「GT-R ULTRA」20lb です。ナイロンラインは色々使ってきましたが、これはマジでおすすめです。
下記は100m巻きですが、絶対的にお得なのは600m巻き。しかしながら試しで使ってみたい方が多いと思いますので、まずは100m巻きの購入をおすすめします。
続いてフロロラインのおすすめはサンラインの「FCスナイパー」20lbです。ビッグクローラーベイト(デカ羽根モノルアー)に限らず、私はFCスナイパーを使用しています。
ビッグクローラーベイト(デカ羽根モノルアー)のフック
続いてはフックです。
「え?この記事タックルの話でしょ?」と疑問に思う方もいると思いますが、フックも超、超、重要なタックルの一部だと私は思っています。
長年ビッグクローラーベイト(デカ羽根モノルアー)を使用していると、ミスる(バラす)ことも多いのですが、その中で行き着いた私が必要とするフックの要素は
- 初期掛かりの良さ
- ある程度細軸
- 曲がりづらく硬いフック
です。
初期掛かりの良さは全てのルアーにおいて言えることかもしれませんが、ある程度細軸というのは、掛かりの良さにつながる部分。
また曲がりづらく硬いという要素はどんな時に感じたかと言うと、「リアフック一本掛かりで、足場が高い場所」です。
どう言うことかと言うと、足場の高い場所では、ヘビータックルのパワーを借りて、掛けたバスを抜き上げる必要がありますが、リアフック一本だけしか掛かっていない場合、抜き上げの際にフック自体が曲がってしまい、結果的にバラしてしまうと言うことがあったのです。
リアフック一本掛かりと言うのは、ラインを結んでいるルアーのアイよりも一番距離が遠いことから、テコの原理も働きやすくなりフックが外れやすい、または伸ばされやすいと言うことなのです。
こうした経験や観点から、ビッグクローラーベイト(デカ羽根モノルアー)におけるフックに求める3つの要素が私の中で生まれたと言うわけです。
で、「じゃあどこのどのフックがいいの?」と、その答えはリューギの「ピアストレブル」です。
このピアストレブルは発売当時から初期掛かりの良さがやばくて今に至るまで、ずっと使い続けている信頼のフックです。
ただしピアストレブルにはデメリットがあります。それは針先が死にやすいと言うこと。私はジョイクロなどのビッグベイトも好きで使うのですが、ストラクチャーに当てて釣りをするような釣りではピアストレブルは不向きと感じています。
今回はトップウォータープラグですので、ストラクチャーなどに当てることがないため、おすすめしています。
フックサイズは?
微妙に悩むのがフックサイズです。(でした。)
ビッグクローラーベイト(デカ羽根モノルアー)を使い始めた当初は、フッキング率が高まるだろうと、フックサイズを上げていましたが、長年使い込むうちに感じたのは、無理にフックサイズを上げないことでした。
フックサイズを上げることで、フロントフックとリアフックが絡まってしまうリスクもありますし、そもそもフックサイズを上げたからフッキング率が高まると言う概念自体が意味のない考え方だったなと。
ですので、ルアーにもよりますが、おすすめのフックサイズは#1/0がベストだと思います。
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