読んで字のごとく、大きなルアー「ビッグベイト」。
適材適所で使えば、頼りがいのある味方になってくれますが、使い方を間違えれば、魚をビビらせてしまうという諸刃の剣。
この手のルアーの事を正しく理解して、正しいアプローチをすることが、ビッグベイトでデカバスを釣る近道だと思います。
今回はそんなビッグベイトをこれから始めたい人の為に、ビッグベイトについての基本的なノウハウをお伝えしながら、オススメビッグベイト5選をご紹介します。
目次
ビッグベイトとは?
直訳すると、大きな餌なわけで、考えようによっては、今流行しているビッグクランクやビッグクローラーベイトもビッグベイトですが、今回は、約15㎝以上のジョイントタイプのルアーに限定して解説していきたいと思います。
ビッグベイトと言えば、10年位前までは、一部のマニアックな人達が使うジャンルのルアーでした。
しかし、モンスタージャックなどの精密な国産ビッグベイトが登場し、菊元俊文プロなどがメディアで使用し始めたのがキッカケで、一気にブームとなり、そのまま定番化されたのです。
ビッグベイトの特筆すべき点は、ルアーから放たれる強烈なインパクトです。
ライトリグにスレたデカバスや、やる気のないバスに口を使わせてしまうほどのインパクトがあるのです。
ビッグベイトは定番化された今現在でも、使いどころを間違えなければそのインパクトは健在なので、明日からでも挑戦してみてください。
どんなビッグベイトから始めるの?
ウエイト
それでは初心者の方は、どんなビッグベイトから始めればいいのでしょうか?
まずは、重すぎないビッグベイトを手に入れましょう。
私的には1~1.5oz程度がおすすめです。
おすすめの理由としては、ミディアムヘビーくらいのバーサタイルなタックルで扱えるからです。
2ozほどあるビッグベイトをミディアムクラスのロッドでフルキャストすると、釣れるどうこうの前に竿が折れかねません。
既に、ビッグベイト用のロッド持っておられる方は、もっと大きなものから始めても大丈夫です。
「ヘビーアクションのジグロッド持ってるから、俺は2ozクラスから始めても大丈夫だな」
そう思う人もいるかもしれません。
そんな人も、とりあえず1.5ozくらいまでのビッグベイトを試してみてください。
理由は、またあとで書きます!
リップあり?なし??
ビッグベイトには、リップのついたものとリップレス(S字系)がありますが、個人的にはリップありをオススメします。
リップレスのビッグベイトは大きなボディーにも関わらず、かなりリトリーブ時に手に伝わってくる感触がとても弱いです。
つまり、どこをどう泳いでいるかが、手を通して感じにくい上、リップがないので、根掛かりしやすいのです。
リップのあるものは、大半がフローティングで、水面に波を立てながら泳いでくれるので、初心者にはイージーなルアーです。
タックル
ロッド
できれば、専用のエクストラヘビークラスのロッドがあればいいのですが、すぐに購入できるものでもないので、まずは、軽めのビッグベイトを入手し、ミディアムヘビークラスのロッドで扱いましょう。
ファーストテーパー、ヘビーアクションのジグロッドを所有しておられる方も多いかと思いますが、ファーストテーパーのロッドはビッグベイトのキャスト時に、ロッドにルアーの重さを乗せにくいので、あまり向いてません。
また、ヘビークラスのロッドでもキンキンの高感度ロッドだと、ビッグベイトをキャストした時に折れてしまうという話も耳にします。
ミディアムヘビーでもいいので、少し低弾道なロッドが最低条件。
2oz以上のビッグベイトもガンガン使っていきたい方はビッグベイト対応のロッドを購入しましょう。
長さは7ftくらいある方が、キャストもラインメンディングもやり易いです。
リール
3ozクラスのリップ付きビッグベイトなら、かなりの巻き抵抗が予想されるのでローギアで剛性の高いリールがあれば楽でしょう。
逆に、流行しているバラム300だと、剛性は必要ですが、ハイギアでなくてはルアーのポテンシャルが引き出せません。
そのルアーの特性を理解した上でギアを選びましょう。
1ozくらいのビッグベイトですと、そこまでリール選びにシビアになる必要はないでしょう。
ライン
リップ付きビッグベイト
1~2ozクラス…ナイロン20~25ポンド
3oz以上…ナイロン25ポンド以上
リップレスビッグベイト(S字系)
1~2ozクラス…フロロ16ポンド以上
3ozクラス…フロロ25ポンド以上
大体でまとめてみましたが、リップ付きのビッグベイトにフロロを使う場合もあります。
ただ、フロロを使用するとデッドスティッキングという、長時間水面で動かさずにルアーを止めて誘うテクニックがやりにくくなるかもしれません。
S字系はフロロが一番でしょう。
おすすめのビッグベイト5選
初心者にも使いたいやすいものを厳選しました。
第5位 ジャッカル チビタレル
ジャッカルから発売されている、ギルそっくりのビッグベイト。
オリジナルは一回り大きい「ガンタレル」というルアーですが、ビッグベイト入門者は断然こっちのチビタレルが扱い易いでしょう。
リップレスタイプですが、フローティングモデルなので、扱い易く、ミディアムリトリーブからファーストリトリーブにと幅広く対応してくれます。
慣れてきたら、板オモリ貼ってサスペンド仕様にすると、今まで反応しなかった魚も魅了することが可能です。
第4位 シマノ バンタム BTフォース
最近メインストリームから外れガチな、シャッドテールを装備したリップ装着ビッグベイト。
プロデュースはデカバスハンター「ロボ奥田こと奥田学氏」
ウエイトは2oz弱で、ある程度ビッグベイトを視野に入れたタックルが必要です。
アクションはロールを程良く織り交ぜながら、テールで水面を激しく攪拌するので、バスに見切られにくい上、遠くからでもルアーを目視しやすいという入門者にうれしい特性をもっています。
ダウンサイズモデルが出てくれてもありがたいですね。
第3位 ガンクラフト ジョインテッドクロー178
初心者向けではないですが、ビッグベイトを極めていく上で避けては通れないルアーなので、ここでご紹介しておきましょう。
話し出すと1記事埋まってしまうほどのルアーですが、サクッと説明しますね。
元祖S字系として世に放たれ、現在確固たる地位に君臨するビッグベイトです。
人気の秘密は、使い手によって全く別のルアーに変貌するという点です。
例えば、ロッドやラインの太さ、板オモリを貼る位置等で大きくS字幅が変わることはもちろん、水面直下をトゥイッチしたり、ボトムでジャークするなどS字アクション以外にも使い手の個性が出るのです。中にはS字アクションが出ないようにチューンする人もいるくらいです。
少しビッグベイトに慣れたら挑戦してみましょう。
第2位 IMAKATSU バスロイドJrトリプルダブル
イマカツから発売されているバス型ビックベイト「バスロイドJrトリプルダブル」
野池にでも扱い易いサイズということもあって、野池のベイトであるコバスをモチーフにしてあります。
なぜか、デカいバスがよく釣れるのですが、ビッグベイトビギナーにとって嬉しいのが、ラインアイが二つあり、アイ毎に違ったレンジで、違ったアクションを生み出すことができるのです。
値段はそこそこしますが、2つルアーを買ったと思えば高くないですね(笑)
第1位 ジャッカル カワシマイキー
ジャッカルから発売されて以来、人気のジョイントルアー「マイキー」
そのマイキーをカバーに強くカスタムされたのがカワシマイキー(躱マイキー)です。
ミディアムヘビーでも扱え、カバーにも強いのが人気の理由。
使い方もクランク感覚でグリグリ巻くだけでいいという優れものです。
もっと水面を狙いたい方はオリジナルのマイキーもオススメです。
ダウンサイズバージョンのカワシマイキー115もあるので、ベイトが小さいと感じたら、そちらもお試しください。
さいごに
いかがでしたか?
ビッグベイトはデカバスへの近道です。
しかし、それよりもサイズ問わず、ビッグベイトで釣った時の感動は言葉にならないものがあります。
冬は少しビッグベイトには厳しい時期ではありますが、春になればガンガン投げちゃってください。