日中でも肌寒く感じるような時期に入りましたね。サイズを選ばなければ、11月半ばくらいまでは平気で釣れるでしょう。
が、しかし11月末辺りからはこれまでのように簡単にバスに触れることが難しくなってきます。冬の到来ですね。
バスフィッシングにおいて一番難しいと言われる冬。
実際、私がバス釣りを始めて1年目、夏から秋にかけてソコソコの数のバスを釣っていて、バス釣りに自信がついてきた頃です。冬は難しいとは聞いてはいたものの、ハイシーズンにこれだけ釣れるのだから、冬だってチラホラ釣れるはずと思って挑んだ結果、次の4月中旬くらいまでバスに触れることなく釣行を重ねたのを憶えています。
厳寒期はプロでもノーフィッシュに終わることが珍しくありません。冬とはそれほど厳しい季節なのです。
そんな冬に初心者でもバスを手にできる心強い味方がいます。それが今回ご紹介するメタルバイブレーションです。
目次
メタルバイブレーションとは?
メタルバイブレーションとは、読んで字のごとく、全身が金属でできたバイブレーションのことです。
昔は、冬のルアーの代名詞としてメタルジグがありましたが、現在ではこのメタルバイブが冬の超定番ルアーとなっています。
メタルバイブレーションがなぜ冬に有効なのか?
それではなぜメタルバイブレーションが冬に有効なのかを説明しましょう。
金属のボディーで、バイブレーション以上のキレのある動きを出せることが、とてもキモなのです。
まず、金属製の小型ボディーということで、とてつもなく飛びます。そして、この特性は特にオカッパリで冬バスを狙う際に重要になります。
冬は一般的に深い場所に魚が集まる傾向にあります。もちろん深ければ深いほど良いというような単純はものではありませんが、ハイシーズンに比べて魚が深い場所にいるということは頭に入れておきましょう。
深場というのは大抵、岸から離れたところにあります。つまり、オカッパリで深場を狙うということは、必然的に飛距離が必要となるわけです。
そして、着水後は金属ボディーならではのシンキングスピードが良い働きをしてくれます。金属という超高比重ながら、とても薄いそのボディは、あっという間にボトムに到着してくれます。これが、ノーシンカーワームなら5~6mなら着底までに2分近く掛かってしまうこともあります。
さいごに、そのアクション。
変温動物であるバスは、水温が低くなると動きたくても動けなくなります。そんなバスに口を使わせるのに有効になる要素が「リアクションバイト」。
考える隙もなく反射的にバスをバイトに持ち込むことを指す言葉ですが、この類のバイトには俊敏でキレのあるアクションが必要不可欠になります。
メタルバイブの比重と薄さは、そんな釣り方にもってこいなのです。
タイプセレクト
数多くのメタルバイブを店頭で手に入れることができますが、どう選べばいいのでしょうか?
スタンダードタイプ
いわゆる典型的なバイブレーションの形をしたメタルバイブレーション。
タダ巻きからリフト&フォールまで、オールマイティに対応可能です。
メタルバイブレーションを使ったことがないという方は、まずはこのタイプから入門してみてることをオススメします。
スピンテールタイプ
後部にブレードを携えたタイプのメタルバイブレーション。スピンテールジグと呼ぶこともあるので、メタルバイブじゃないといわれるかもしれませんが、同じ使い方をする場面も多いので今回はメタルバイブにカテゴライズさせていただきます。
ブレードが常に回るので、タダ巻きだと浮き上がりが早く、シャローレンジでも使用可能です。リフト&フォールではブレードがフラッシングし、アピールし続けます。
夏なんかでも、スピナーベイト感覚で使えるのも特徴です。スナッグレス性はあまりないですが…
ミノータイプ
シーバスフィッシングには多いですが、バス用メタルバイブにおいてはマイノリティとなります。
このタイプはタダ巻きよりも、リフト&フォール特化型です。
リフト時にスタンダードな形状とは一味違ったフラッシングとアクションでバスを誘います。ボートからバーチカルにディープを狙いたいアングラーにもオススメです。
なかなか見かけないなーという方は、ドランクレイジーやイマカツから発売されているのでチェックしてみてください。
メタルバイブレーション 私のおすすめランキング5選
それではオススメのメタルバイブレーション5選をご紹介します。
第5位 OSP オーバーライド
タイトで軽い巻き心地をしたものが多いOSPルアーの中、このオーバーライドを巻いてみたファーストインプレッションは巻き心地、おもっ!でした。他のメタルバイブレーションよりも力強い水押しをするために、そういったフィーリングが生まれるわけですし、嫌な重みでもないので、悪い印象ではありませんでした。
それに加えて、このルアーの特技であるスライドフォール。従来のこの手のルアーは、スンッとまっすぐフォールするのが当たり前でしたが、このルアーは蝶のように舞いながらスライドフォールしていくのです。もちろん、まっすぐ落ちることが吉と出る状況も多々ありますが、力強く振動していたルアーが突然、蝶のように舞いだせば、バスも思わず口を使ってします。
第4位 一誠 ザリメタル
一誠からの発売されているメタルバイブレーション「ザリメタル」。リトルマックスに似た見た目ですが、村上晴彦氏のこだわりが随所に詰まったルアーとなっています。
まずは不規則フォーリング。上で紹介したオーバーライド同様、見事なスライドフォールを見せつけてくれます。ここまで不規則なフォールアクションを披露してくれるメタルバイブはなかなかないのではないでしょうか?
これ以外にも、3つのアイを使い分けて、タイトなシャッドライクなアクションから、ワイドなクランクを彷彿とさせるアクションまで、オールマイティに網羅するだけでなく、バジングアクションで、サーフェイスまでカバーできる芸達者メタル。
水面を攻略できるということは、もはや低水温期だけのルアーではないということですね。
フックを装着するホールも装着する多く設けられていて、どこにフックを装着するかで泳ぐ姿勢やアクションに変化をつけることもできるうえ、スカートやブレードを装着するために使うという活用法もあり、ユーザーの幅広い要求に柔軟に応えてくれるルアーとなっています。
第3位 イマカツ チタンバイブ
見た目は普通のメタルバイブレーションですが、そのチタン製のボディーは、他を凌ぐハイレスポンスアクションを可能にします。
ハイレスポンスになることで、スローリトリーブに対等するのはもちろんのこと、リフト&フォールでは僅かなロッドワークにも反応してくれます。
初心者がリフト&フォールでやってしまいがちなことに、「動かしすぎ」があります。
ブルブルとした感覚が伝わってこないのが不安で必要以上にロッドを大きく動かしてしまうからです。
このルアーならちょっとしたロッドワークにも反応し、手に感覚もしっかり伝わってきます(ロッドが持つ感度にもよりますが)。
リフト&フォールの移動距離が縮まれば、冬の動けないバスに口を使わせるチャンスが格段に上がりますよ。メタルバイブには珍しいリアルプリントカラーはバスを刺激するだけでなく、アングラーの釣欲を駆り立ててくれます。
第2位 DEPS サーキットバイブ
メタルバイブにカテゴライズされておきながら、金属性でないルアーも近年人気を博しています。
ジャッカルのキーバーンや、これから紹介するサーキットバイブがその代表で、どちらもボディーがサーキットボードで出来ているのです。
サーキットボードでボディーが構築されることで、全身金属では絶対出せないハイレスポンスかつハイピッチなアクションを生み出すことができます。
先に紹介したチタンバイブもかなりハイピッチですが、それとはまったく別のフィーリングが手に伝わってきます。ルアー全体の比重が違うので当たり前ですが(笑)
どこか軽やかでキレのあるアクションでありながら、どっしりした振動の異質のメタルバイブを一度体験してみてください。釣果は折り紙付きで、発売から揺るぎない人気を誇っているので安心してください。
比較的新しいルアーながら、ウエイトラインナップも豊富なので、自分のよく行くフィールドに合ったサーキットバイブが見つかるけて下さい。
第1位 エバーグリーン リトルマックス
メタルバイブレーションをこれほどスタンダードな存在へとのし上げた超定番ルアー「リトルマックス」。
私が初めて使ったメタルバイブレーションであり、とてもお世話になったルアーです。
3つのラインアイが用意され、それぞれのアイ毎に泳層やアクションに違いが出るように設定されています。
今でこそ当たり前となったこのメタルバイブの形の開拓者と言っていいでしょう。
実力も申し分なく、これさえあればメタルバイブレーションがどういったものかを体験することができます。
発売からかなりの月日を定番ルアーとして過ごしただけあって、当初は3パターンほどだったウエイトバリエーションも今では7パターン(ヘビーウエイトチューンモデルを含む)にまで増え、様々なシチュエーションに対応できます。
どれにするか迷っている方にオススメです。
さいごに
冬に釣りにいくなら必ずタックルボックスに忍ばせておきたいルアー、メタルバイブ。
慣れるまで少し時間が掛るかも知れませんが、使いこなすことができれば間違いなく冬の寒さを吹き飛ばしてくれるような仕事をしてくれること間違いなしです。
今回は私のおすすめランキングとしたものの、どのルアーも1位級の優秀なものばかり!この冬、自分に合ったメタルバイブレーションを見つけてください!