日本のフィールドにマッチする羽根モノ レイドジャパン「ダッジ」を徹底分析!

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発売前より注目を集め、発売以降は常に品切れ状態が続くレイドジャパンのクローラーベイト『ダッジ』

その人気にたがわぬ、驚異的な釣獲力を持つこのルアー。

その人気ゆえに、まだ使用したことのない方も多くいることでしょう。

そんな方々のためにも、今回はダッジのポテンシャルや使用法について解説していきます。

目次

スペック

レングス 114.0mm
ルアーウエイト1ozクラス
価格:3,500円

樹脂製のボディーでウイングの素材はアルミを使用しています。

スペックから誰もが読み取れるのが1ozというウェイトです。1ozというウェイトはMクラスのベイトロッドであれば普通に投げられるため、非常に使いやすいウェイトとなっています。

今流行りのパワーフィネス系のスピニングロッドであれば投げることができちゃうかもしれません。

使い方

基本的な使い方はタダ巻き。

といっても、ダッジのポテンシャルを引き出すために気を配らなければいけないのが、リトリーブスピードです。

ダッジはミディアム~デッドスローリトリーブにおいて、そのポテンシャルを発揮するように設定されています。

ある程度速いリトリーブでもアクションは破綻しません。

使うシチュエーション

野池やリザーバーなど、あらゆるフィールドで活躍してくれるダッジ。

激しい流れには向いていませんが、軽い流れならドリフトさせたることはとても効果的です。

水質を選ばず、クリアからマッディーまでに使用することができます。

クローラーベイト全般に言えることですが、12月くらいでも水面を割るエキサイティングなサーフェイスゲームでアングラーを楽しませてくれます。

春も温かい雨などの条件が揃えば3月でもデカいバスに口を使わせることができます。

適応タックル

ミディアムタックルでも問題なく扱えますが、遠投などを考えるとミディアムヘビーぐらいのベイトロッドは用意しておきたいところです。

長さは7フィート前後が理想的。

リールはローギアモデルがあれば、デッドスローリトリーブなどもストレスなく継続できます。

オフィシャルウェブサイトではPEラインの使用が薦められていますが、PE、ナイロンでも問題なく使用できるので、併用するルアーなどを考慮してラインをセレクトすると良いでしょう。

日本のハイプレッシャーなフィールドのバスも狂わせるロールアクション

ダッジの真骨頂とも言えるのがそのロールアクション。

ボディーを細長くすることによって、他のクローラーベイトにはないクロールアクションを生み出すことができます。

ボディーのシルエットは小さく、音も波動もナチュラルなダッジですが、このロールアクションで、バスに視覚的なアピールを与えます。

デッドスローリトリーブにも対応しており、ピンポイントを時間を掛けてゆっくり誘うことができます。

しかし、デッドスローリトリーブの場合ボディーのロールはほとんど無くなり、羽根がピクピクと波紋を出す程度になります。

私個人の使用法としては、ボディーがロールするスピード以下では巻きません。

それより、スローにピンスポットを狙いたい場合は、イマカツから発売されているアベンタクローラーRSを使用します。

マラブーフック

ダッジ最大の特徴とも言えるのがそのボリュームのあるマラブーフックです。

フックの存在感を消し、ライブリーな視覚効果を与えることで、スレたバスにも口を使わせることができます。

一見、ボリューム感のあるフックですが、水に浸すと見た目よりもスリムになり、アクションに悪影響を及ぼすこともありません。

フックはサビやすいので注意が必要!

一般的なフェザーフックよりも羽毛が細かく、水分を含みやすいマラブーフック。

釣行後、乾燥させずに放置させてしまうと、あっという間にフックがサビてしまいます。

しかも、サビがマラブーに付着してしまうと、洗っても取れません。漂白もダメでした。

スペアのフックがレイドジャパンから発売されていますが、値段も2本入りで864円もするので、できるだけサビさせないことが大事になります。

濡れたままタックルボックスのような密封された空間に放置のは絶対NG。

できることなら、釣行後にヘアドライヤーなどで乾かすことをオススメします。

ドライヤーの熱気に長時間晒されるとボディーが破損する恐れがあるので、ボディーに直接当たらないように注意するか、冷風で乾かしましょう。

マラブーフック無しも効果的!?

そんな、ダッジのトレードマークであるマラブーフックですが、水の抵抗を生んでいるのも事実。動き出しのレスポンスや超デッドスローリトリーブを重視したいのであれば、ノーマルのトレブルフックに交換しても良いでしょう。

私も実際、このチューンを施したモデルを所有していますが、レスポンスの良いクロールアクションを生み出してくれます。

しかし、水を噛む要素が減るので、デッドスローリトリーブ時に手前に早く移動してしまうので、移動距離をできるだけ抑えてリトリーブしたい方にはオススメできません。

「やっぱりあのマラブーフックは外したくない」という人は、マラブーを好みでカットしても良いでしょう。

アルミウイング

ジュラルミンを採用するビッグクローラーベイトが多い中、ダッジにはアルミ製のウイングが採用されています。

メリットとしては、僅かながらアルミの方が比重が軽く、ハイレスポンスなクロールアクションを発揮する上、ジュラルミンとは硬さが違うため、そのサウンドも他のクローラーベイトとの差別化に成功しています。

まさに、このアルミウイングがダッジの釣獲力の要と言って良いでしょう。

しかし、アルミの性質上、ジュラルミンより柔らかく、ファイトなどで歪んだり、折れることがあるので気をつけてください。

また、柔らかいので、普通に使用するだけでも比較的早く接触部が摩耗し、ウイングのスリットが大きくなっていきます。

折れてしまった方は、市販されているスペアのウイングを装着しましょう。

カラーラインナップが不安定

個人的にな不満なのが、ダッジのカラーラインナップ。

レイドジャパンのルアーすべてに言えることなのですが、素晴らしいカラーもすぐに廃盤になってしまうのです。

その分、新色も毎年発売されるのですが、気に入っていたカラーが入手できなくなるというのは、残念でなりません。

人気カラーはレギュラーラインナップとして、生産し続けて欲しいものですね。

デカダッジにも注目!

昨年発売された、ダッジのサイズアップバージョン「デカダッジ」

いわゆる、一般的なビッグクローラーベイトにカテゴライズされるルアー。

この、ビッグクローラーベイトが飽和状態にある現代になぜこのボリュームのクローラーベイトを発売したのかと、クローラーベイトは好奇心をそそられました。

一方で、一般的に流通しているビッグクローラーベイトサイズであるが故に、オリジナルのダッジの方が、これからの時代に重宝されるだろうという声もチラホラ・・・

そんなデカダッジを心待ちにしていた人も、そうでない人も、YouTubeにアップされたプロモーション動画を観ただけで、その存在意義を理解することとなりました。

ロールアクションはオリジナルほどではないものの、ボディーをしなやかにくねらせて、力強く水を動かします。

そして、このサイズのビッグクローラーベイトではおそらくナンバーワンであろう、動き出しの良さはバスに違和感を与えず、プロダクティブゾーンが狭いスポットでも無駄なくバスにアピールします。

オリジナルのダッジと違い、ボディーは扁平形状となっています。

リーリングと同時にうまく羽根が開かない時は・・・

ダッジを使っていると、巻き始めてもウイングがうまく開かず、数回竿で煽ってあげないといけないというトラブルがあります。これでは、せっかく良いスポットにルアーをキャストしても、バスに違和感を与えてしまいバイトに持ち込むことができません。

この症状に悩まないために、ある一手間を加える必要があります。

その場合、画像のように下の画像のようにウイング前方にあるを少し緩め、ウルトラ多用途で固定することで、ウイングが常時、若干開いた状態となり、巻き出しからしっかり泳いでくれます。

「ボンドや嫌だな」という方は、一度ネジを外し軽量の金属カップをはめ込んでも同じ効果を得られます。

デカダッジはこのトラブルを解消するための設計がされています。

画像はデカダッジ。

赤で囲った部分に注目すると、ネジがボディーから大きく突起していることが分かります。

オリジナルのダッジも、これに近い状態を作ることで、ウイングが完全に閉じることなく、リトリーブ方向に対して常にハの字の状態を維持することができます。

それによって、巻き始めから水を受けてウイングはしっかり開くのです。

多くのプロに愛用されるクローラーベイト

先日開催されたアメリカのトーナメント「B.A.S.Sセントラルオープン」の第2戦でデプスやバークレイと契約を結んでいる木村健太プロが使用したタックルの中に、このダッジが含まれており、多くのアングラーが驚きました。

木村健太プロは岩盤をダッジでトレースしていきバスを仕留めたようです。

使用していたダッジの画像がアップロードされていましたが、カラーはZUNDA(限定カラー)

因みに、このダッジのフェザーフックは取り外されていました。

他にも、川村光太郎氏などが使用するなど、発売前より、多くの凄腕アングラーに注目されており、ダッジのポテンシャルの高さはブランドの枠を飛び越えて認められています。

クローラーベイト飽和状態だからこそダッジが活躍する!

いま改めてダッジの必要性を感じる場面が多々あります。

ダッジがデビューした頃、ダッジは私には必要にない存在だと思っていました。
というのも、当時はアベンタクローラーのようなインパクトの強いクローラーベイトで十分に釣りが成立していたからです。

むしろ、それぐらいインパクトのあるルアーだからこそ、ルアーを見慣れたバスの理性を狂わせることができていたのでしょう。

なので、ナチュラルでローインパクトなダッジは必要のない存在でした。

しかし、アベンタクローラーなどのクローラーベイトが一般化された現在では、明らかにビッグクローラーベイトに対する反応が薄れてきています。

それどころか、クローラーベイトを見ると逃げ出すなんてこともしばしば。

この状況でこそ真価を発揮するのがダッジなのです。

ナチュラルながら、クローラーベイトの持つ、バスの本能を刺激するアクションやサウンドがしっかり残るダッジは、ビッグクローラーベイトにスレたバスにも効果を発揮するのです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回紹介したのは、レイドジャパンの人気クローラーベイト「ダッジ」

あまりの人気でなかなか手に入りませんが、見つけたら即購入する価値のあるルアーだということが分かってもらえたかと思います。

これから、バスがどんどんクローラーベイトに対して免疫が増してくる時代に必要となってくるアイテムの1つです。

この記事を書いた人

ビッグバイト

バス釣り歴16年のベテランバサー。東播野池群を中心にビッグベイトやデカ羽根モノルアーなどでデカバスを狙ってます。